三話 ページ4
ころんside
授業も終わってあっという間にお昼休み。
ここまでの授業中、多分授業をしてない。
ずっとAちゃん眺めてたような気がする。
僕の隣のAちゃんの周りには、もう人だかりができていた。そりゃそうだよね。
だって転校生なんて珍しいし、何しろ顔がいいんだから。
「Aさんよろしくねー！」
「Aさんってどこから来たのー？」
「Aさん可愛いよねー！ね、彼氏とかいたりしたの？」
『えっ、と…』
そんな一気に質問するなよ
Aちゃん困ってるのわからないわけ？
ころん「そんなに一気に質問するからAちゃん困ってんじゃん。ちょっとは考えなよ」
僕はいつも通り、少し強めの口調で周りに注意した。
僕のような目立たない奴に注意されたのが嫌だったのか、注意されたのに腹が立ったのかは知らないけど、Aちゃんの周りから人はひいていった。
…余計なことしたりしてないよね、大丈夫かな、、
チラ、と彼女の方を見た。
彼女もふぅ、と安堵の溜め息をついていた。
そしてこちらを見て、
『ありがとう、青柳くん』
とお礼をしてくれた。
『私あんまり人付き合い慣れてないから、本当にありがとう』
ころん「全然いーよ。僕も人付き合い苦手なんよね。だからわかる」
そして、また会話が終わる。
え〜…もっと話したいなぁ…
繋がなきゃ…会話を…あ。
ころん「ねぇ、Aちゃん」
『？なに？』
ころん「さっきの質問。Aちゃんってどこから来たの？」
『あぁ！私は静岡県からこっちに来たよ』
ころん「へー、静岡からなんだ！でも、なんでここに？お父さんの転勤とか？」
僕がそう言うと、彼女の表情が明らかに曇った。
『…ううん、……離婚、かな、』
ころん「そっ、…か……」
なんだかまずいことを聞いてしまった。
Aちゃんは笑っていたけど、無理しているんだろうな、とすぐわかった。笑顔がひきつってるもん。
多分この子は、いつもこうしてたんだろうな。
親の前で、きっと、色んな人の前で。
…心配かけないようにしていたんだろう。
…せめて、僕の前では、自然な笑顔でいて欲しいな、
でも、なんて話しかけて良いのかも分からなかった。
…いいや、お昼ご飯食べよう。
そう思って、購買に行こうと席を立った。
チラ、とAちゃんの方を見ると、彼女はイヤフォンを耳にはめながらご飯を食べていた。
…音楽好きなのかな、
そう思いながら、僕は購買へと向かった。
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あじゅき(プロフ) - リンさんコメントありがとうございます！！そう言っていただき、私も嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2021年10月24日 23時) (
レス) id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
リン - このお話好きなので、書き方が好きなので、新しいお話読めて嬉しいです！遅れましたらが、初コメひつれいしました。頑張ってください！ (2021年10月24日 22時) (レス) id: 7fbb50c056 (このIDを非表示/違反報告)
リン - あ (2021年10月24日 22時) (レス) @page40 id: 7fbb50c056 (このIDを非表示/違反報告)
あじゅき(プロフ) - さところさん、コメントありがとうございます！そうですねー、醜形恐怖症とは、外見上の欠点にとらわれること、でしょうか。外見での些細なことが気になり、生活に支障をきたしてしまう、という事です。わかりにくくてすみません、、これからもよろしくお願いします！ (2021年10月24日 19時) (レス) id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
さところ - めちゃくちゃ面白いです‼︎醜形恐怖症って何ですか？よければ教えてください。あと言い忘れてました、はじめまして。これから頑張ってください‼︎ (2021年10月23日 22時) (レス) @page24 id: 6a3452bb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あじゅき | 作成日時：2021年10月14日 21時
