虚構愛慕の模様です。(segs)☆ ページ45
おはよう、と友人に声を掛けて席に座ると、ニヤニヤとした顔で話しかけられる。
｢ね、あんた三枝くんと付き合ったんでしょ？いや〜羨ましいわ〜あんなイケメンと付き合えるなんて｣
はぁーあ、と長めの溜息を吐いた友人はそれだけ言うと、何処か退屈そうにスマホを弄り始めた。
講義の準備をしようとしていた私は、予想もしていなかった友人の言葉に固まる。
『どういう事..？私明那と付き合ってなんかないんだけど』
｢...は？｣
友人は怪訝な顔をしてスマホから目を離し、自身の記憶が間違っていない事を確かめるかの様に視線を泳がせた。
｢何言ってんの？あたしは確かに三枝くんの口からAと付き合ったって聞いたんだけど｣
『..え？うそ、私何にも知らない』
友人が眉を顰めてもう一度疑問符を発しようとしたその時、この場に少しもそぐわない陽気な声が頭上から聞こえた。
｢あっA！もー置いてくなんて酷いじゃん！俺Aの家の前でずっと待ってたのに！｣
『あ、明那...』
目の前に居る人懐っこい笑みを浮かべたこの男、三枝明那は、
『..急に変なこと聞いてごめんなんだけど、私達って友達、だよね』
＿途端に、空気が冷たくなった。明那は理解できないとでも言いたげに首を傾げて眉を寄せる。
｢え、なになんかのドッキリ？俺ら一ヶ月前から付き合ってたじゃん｣
『...は？』
隣から刺さる友人の視線が痛い。周囲の人々だって、興味や軽蔑、これからどんな事が起こるのかという期待が滲んだ視線を私達に向けている。
緊張と恥ずかしさで私の背中を汗が伝った。あぁもう、目立ちたくなんかないのに。
『...ごめん、明那。ちょっと話しよ』
抑えた声でそう言うと、明那は依然表情を固くしたまま私に着いてきた。
｢..ねぇAどういう事？俺なんかしちゃった？ちょっと意味分かんないんだけど｣
静寂に空間を支配されている廊下まで来た時、明那はさも自分が正しいかのようにそう言った。
そう言いたいのはこっちだ、と言う気持ちをぐっと堪えて私は彼に反論する。憎たらしい程の快晴が窓から私達を覗いていた。
『どうもこうもないよ。私達、付き合ってなんかないよね？』
｢え？..は、ちょっと待って、Aから告白してきたよね？嘘だったってこと？！｣
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みそ漬けキュウリで殴る(プロフ) - むさん» ありがとうございます…！！！泣私自身ヤンデレ大好きなのでこれからも書き続けます！応援ありがとうございます (2021年11月18日 19時) (
レス) id: ed00509d09 (このIDを非表示/違反報告)
みそ漬けキュウリで殴る(プロフ) - Oh…Kamoto…さん» 岡本さんん！！！！その節は本当にすみません…でもそう言って頂けて良かったです(安心)応援ありがとうございます！ (2021年11月18日 19時) (レス) id: ed00509d09 (このIDを非表示/違反報告)
みそ漬けキュウリで殴る(プロフ) - レーヴァテインさん» 新しい短編収穫の方にもコメント下さっていましたよね？！ありがとうございます…！！そう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます (2021年11月18日 19時) (レス) id: ed00509d09 (このIDを非表示/違反報告)
む - segs凄くいいです…。ヤンデレモノだいすきなので沢山書いてくださると私が喜びます♡これからも応援させていただきます！ (2021年10月19日 22時) (レス) @page47 id: 0f73c4f562 (このIDを非表示/違反報告)
Oh…Kamoto… - 初コメ失礼致します。こんにちは！ガチの岡本です！あみゃみゃに殺されるならもはや本望でもあるので大丈夫です☆これからも応援してます！！！ (2021年10月16日 23時) (レス) @page11 id: 0d243bf87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそ漬けキュウリで殴る | 作成日時：2021年1月6日 17時
