意外な展開、そして…【勇学クラブ】 ページ1
つばきside
もしかして、ここ…
「は、墓場?」
健太君の仰天しきった声が耳元に届く。びっくりするわよね…お姫様がお墓に来るなんて。私も今その状態だからよく分かるよ。
「えーっと、これはどういう状況…?」
勇助君もすっかり目が点だ。
お姫様は1つの大きなお墓の前に座り込むと手を合わせた。
「ほ、本当にどういう状況…?」
「多分お墓に眠っているのはお姫様の大事な人ね。ペットかも知れないわ」
自分なりの見解を発表する私。意外な展開に、私はつい制服の上に着ているニットベストを握り締める。
お姫様はバスケットの中からさっき摘んでた花と、元から入ってたんだろう果物を出して供えた。
「誰なのかなぁ…」
健太君が少し前のめりになる。
お姫様が写真をバスケットから取り出した。
幸いあまり離れていないので何の写真か容易に覗きこめる。
写真に写っていたのは今より小さいお姫様と、もっと小さい子犬。
「あっ…」
「これって…」
皆も確信できた。お姫様はいつも、今はいない大好きな犬の為にここに来てたんだ。大好きな犬と2人きりになりたくて、それでお忍びで来てたんだ。
す、凄い…綺麗に謎が解けていく…
綺麗な花畑と野原の中央でお墓の前で微笑むお姫様。
「何この雰囲気…これギャグの世界観だよね…」
「黙れ!」
ぶつぶつ言う健太君を、勇助君が素早く黙らせる。
「ともかくお姫様は守れたし、どこに行ってるかも突き止められたわ。後は報告するだ…」
け、と私がいいかけたその瞬間!
時空が歪んで…私達を飲み込んだ!
「「「「えぇえええええ〜!?」」」」
悲鳴に近い声を上げながら飲み込まれていく。
お姫様は笑顔で、作った花の冠をお墓に乗せてあげてたわ。
…って、そう言ってる間にも、私達は時空を進んで…!?
「「「「うわぁぁああああ〜!!」」」」
投げ出された!重力には逆らえずまっ逆さま!
あっ、ここは!
…って、
ドカン!
「痛っ…!何だよコレ!!」
「ふざけんなぁ!」
「いった!」
「と、とりあえず、戻ってこれた…」
簡単に状況説明。上の台詞は上から幸太君、健太君、勇助君、私が言いました。
そして何と、試験会場に戻ってきてたの!!
この体育館の内装、そんなに時間経ってない筈なのにやけに懐かしい…色々あったもんね…
「ここは…試験会場!戻れた!」
健太君が気付くやいなや踊り始める。そ、そんなに嬉しかったんだ…
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そら*フィア(プロフ) - 更新しました。メモの文字数ギリギリなので私のとかいらないと思ったら消してください(メモ長文常習犯) (2022年8月13日 22時) (レス) @page31 id: 55103e200f (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - お久しぶりです。更新します。 (2022年8月13日 22時) (レス) id: 55103e200f (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - 終わりました。F,Kの皆様、本当に勝敗をどうしましょうか?私はどちらでも良いのですが……。次の方よろしくお願いします。(以下連絡:ヒメアミさん、どうか参加希望の方々への返事をよろしくお願いします) (2020年12月29日 23時) (レス) id: c283b58b59 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - お久しぶりです。更新します。 (2020年12月29日 23時) (レス) id: c283b58b59 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - 更新終わりました! (2020年9月27日 16時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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