<リレー小説版>GO！勇者育成学園！〜クラス決定試験編〜

流石名門校()【天冬瘋】 ページ47

はい、とっくの遠にグラウンド周回は終わったよ、至って平均よか上くらいになったわ。

正直微妙。

途中で「生きてたらまた会おうぜ！」とか言ってた奴は、俺が関わってはいけないと判断したので無視しといた。


まだ順番じゃなかったんで、なんとなく他の奴らを観察してみる。

「ゴーーーール！！フゥー！！」

あ？あそこなんか叫んでんな、結構うるせぇ。

ん〜…せや、あの叫んでた少年とか先に走った奴らの記録見てみよっかな


…は？いや、なんでこんな人間離れした記録出すんこいつら…

１４秒とか…ましてや１２秒よ。

勝てる気しねぇ…

いや勝負する気なんてさらさらないけども


…あ？あそこになんかいるな…多分あの子次走る奴やんな

声掛けたろ

「そこの黒髪くん。次自分も走るのやろ？ はよスタート位置に着かなあかんのとちゃうか〜？」

あ、東京弁に直すん忘れた…まあええか。

多分会う事ないし。

「へ、あっ……ごめんなさい、ありがとうございます」

そしたらこいつは戸惑ったように答えた。

まあいきなり声掛けられたらそうなるわな。

…とりま走るか。

__________________

はい、結果は大体平均より上。

14，39。

はい、微妙。

どうせならもうキリのいい数字にしたほうがよかった気さえする。


そういやさっきの黒髪くんはどうなんやr…


…俺は何も見ていない。

断じて２２秒台の黒髪くんの記録なんて見ていない。



まあそれはさておき、周りでは走り終わった奴らが次の試験の話をしていた。

お前らの辞書に休憩っちゅう言葉はないんか。

もしくは運動バカなんか。

…どっちもか。(自己完結)



まあそんな事考えてたらいつのまにかハート先生(今名前覚えた)が次の説明をしていた。

はー、十分間玉を避け切れと…

これは結構出来る自信あるわ。


根拠はない。

__________

あ、なんかもう始まってた。

早ぇな前の奴ら…絶対小学校で反復横跳び学年一位取ってたやろ…


とかなんとか考えてたら視界の隅で何かが震えていた。

誰や？


…なんか隣の子がまだやってすら居ないのにすっごい怯えてんだけど。


そんでそっちに目線だけ向けたらなんかびびられたんだけど。


正直ちょっと傷付いた。


…可哀想だから何か言ったろかな。

今回は優しく言っとこ。


「そんな怯えなくてもええよ、あいつらが早いだけやろうし。」


…まあ良い人っぽく語りかけたから多分怖がられないだろう。

感知能力だけは苦手です【月野姉弟/相田真冬】→←全力！で見守る！【勇学クラブ】

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