電車【美谷 凪/鶴城 翔矢】 ページ8
凪side
駅のホームには、既に多くの人が集まっている。その中で、凪は一人、左手のミサンガを触りながら電車を待っていた。
いよいよ今日が入学式。今日この日から、勇学での新しい生活が始まるんだ!
勇学で新しい友達ができるかとか、授業についていけるかとか、色々と心配はある。でも、今はそれ以上に、これからの生活が楽しみで仕方がない。
ホームで、電車の到着を告げる音楽が流れた。この電車が、自分の希望溢れる新天地へ運んでくれるに違いない。
「よし」
パシッと頬を叩いて、凪は気合いを入れた。大丈夫。何とかなる。
それでも、まだ心配は収まらず、ちらっと回りの人を見た。その時だった。
何の変哲もないホームに、突然、花が咲いた。
可憐な少女が笑っているのが目に飛び込んできたのだ。
勇学の制服を着た美少女は、凪が乗ろうとしているのとは違う車両に乗った。
少女の身長は凪と同じくらいのように思えた。頭が良さそうにも見えたから、同じ1-Eかもしれない。
胸を踊らせながら、凪は電車に乗り込んだ。
直後、外から声が聞こえた。
「まだ間に合う!!」
見ると、そこには制服で身長の高い男子が足から火花を散らしていた。その男子生徒が電車に乗り込むと同時に、電車の扉が閉まった。
「誰?」
思わず聞くと、男子生徒は笑顔で答えた。
「俺? 鶴城 翔矢。何だ、お前も勇学か」
「うん。俺は美谷 凪。1-Eに入るんだ」
「ってことは後輩か! 嬉しいぜ! 俺は2-E」
「えっ、先輩!?」
てっきり身長が高いだけで同学年だと思っていた。
「ごめんなさい!」
「気にすんなよ! ところで、お前、勇学初めてだろ? 案内してやるよ!」
翔矢先輩は親切にもそう提案してくれた。
「ありがとうございます! ぜひお願いします!」
電車が勇学に着き、翔矢先輩に案内してもらっていたが。
「やべぇ、迷った」
「えぇっ!?」
ちょうどそこに、先生が通りかかった。
「コルエット先生、1-Eってどこですか?」
「それならそこを曲がってすぐよ」
「あざっす! 行こうぜ、凪!」
こうして無事に教室に辿り着いた。
凪は教室を見渡し、先程見つけた美少女を探した。しかし、残念ながら、その少女を見つけることはできなかった。
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ヒロ - カルマリって言う人もう常習犯ですね。7件は軽く荒らしているっぽい。みんなでヒメアミさんの小説がこれ以上荒らされないように守るつもりで見守ろう。ほんと荒らして何が面白いんでしょうか? (2020年1月6日 20時) (レス) id: a2db161a7b (このIDを非表示/違反報告)
ユネル(プロフ) - ヒロさん» ありがたいです!(関係者じゃないけど募集企画には参加したんで)これで3回目ぐらいですかね?カルマリって言う人が荒らしてるんですよ………私もこのシリーズ好きなのになー…… (2020年1月6日 17時) (レス) id: 665c072cb3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 大丈夫ですか?なんか大変なことになっているっぽいですが…ユネルさんの通りもし荒らしだったら…僕荒らしとか関係ない人に迷惑かける人きらいです!僕はヒメアミさんの味方です!小五だから力になるというか励ますしかできませんが(´・ω・`) (2020年1月6日 17時) (レス) id: a2db161a7b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 空気読まなくてマジすいません! (2020年1月6日 17時) (レス) id: a2db161a7b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - はじめだけでも面白い!(幻聴ってw) (2020年1月6日 17時) (レス) id: a2db161a7b (このIDを非表示/違反報告)
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