☆[おかしなユエ]ぐるぐる、あまあま。 ※百合注意 ページ15
「Aー。みてみてー。」
甘い声色で、私の彼女であるユエが私を呼ぶ。
彼女は全体的にふわふわした、紫を基調とした衣装を身に着けていた。
「ねー、にあうー？」
『うん、凄い似合ってるよ。
何か、抱き締めたら甘い匂いがしそう。』
「えへへー。じゃあぎゅーしてー。」
腕を広げた彼女に応える為に、そっと抱き寄せようとする。
「むー、この羽じゃまー。
あたしAとくっつきたいのにー。」
彼女の頬に片手を添え、顔を近付ける。
『キスならくっ付けるでしょ？』
「…えへへー、じゃあちゅーしてー。」
顔を仄かに赤らめながらキスを待つユエ。
「…はやくー。」
『…もう、本当に可愛いなあ。』
囁く様に呟いた後に、互いに欲しがっていたものを重ね合わせる。
彼女の手に握られていた筈のバスケットが、音を立てて落ちた。
一瞬の様で長かったキスを堪能し、唇を離す。
『…ユエか舌使ってくるの珍しいね。』
「だってAとはなれるのやだしー。」
甘い声が艶めいて聞こえ、心の奥底で彼女にときめくのを感じる。
『キスしてなくても、私はユエからは離れていかないよ。』
むーと唸りながら私に抱き着いてくるユエに、頭を撫でて応える。
「…あ。」
『どうしたの？』
「おかし、ばらばらー。
Aにあげるおかし、ばらばらになっちゃったー。」
私を抱き締めたまま下を見た彼女が落胆の声を上げる。
『くれるつもりだったんだ。』
「Aとおかしの交換したかったのにー。」
『気持ちだけでも嬉しいよ。一緒に拾おっか。』
「…うん。」
小さな子どもが怒られた様に萎縮してしまった彼女にそう諭し、体を離す。
転がっていたバスケットに、二人でお菓子を詰め込んでいく。
『うわ、このキャンディなんか欠けちゃってるよ。』
一本のロリポップキャンディを見付け、そう言葉に出す。
「あたしそれ、こうしたかったの。」
近くに来た彼女がそれを持った私の右手に
自分の手を重ね、はむっと口を付けた。
「Aもほーひて。」
聞こえたニュアンスに従い、彼女の真似をする。
二人で一つのキャンディを舐める。
その一時は何も代え難いものだった。
「Aー、もっとー。」
『…もっとねえ。どうなっても知らないよ。』
ぐるぐると混ざり合う私とユエの関係は、誰にも邪魔させない。
甘い空気に包まれるのは、私とユエだけで良いの。
〜〜〜
他に書きたいキャラがいたのですが、
今回のユエのあまりの可愛さに負けました。
いや、この子は元からめっちゃ可愛いんですけどね！
☆[レガムント&ハルトマン]Lifelike…？ -他人の空似-→←☆[グリープ]Sombre et Profond -混沌の世界の中で- ※独自設定有り、舞台は主に冥界
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螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます！どうぞ他の作品も楽しんで下さい！ (2020年1月28日 18時) (
レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 完結おめでとうございます！。寂しくなってしまいますが、これからも貴方様の小説を読みます！。アンデルの長編も楽しみにしてます！。それでは、またお愛しましょう！！。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» 応援ありがとうございます！これからも楽しんで書いていきます！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - メッセージを見ましたが、改めまして、リクエストばかりで申し訳ありませんでした！。そして、自身で書きたいものもたくさんあったにも関わらず、リクエストを、お応えいただき、誠にありがとうございました！。これからもこの小説はもちろん、他の小説も応援してます！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - そうでしたか！。読んでみます！。 (2020年1月15日 7時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
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