【花京院典明】救済【ジョジョ】

青い月 ページ9

朝、花京院が起きて学校へ行く準備をして昨日言われた通りお風呂に入れられ出たらリビングに連れられ朝ご飯をまた見られながら食べた後部屋に戻され私の腕や脚を縄で縛って〈念のため〉と言われた
行ってきますと言って出て玄関から出て行く音がしたらナイフを口にして腕の縄を切り始めた

出るんだ、逃げるんだ此処から
チートだとか神様が助けてくれることなんてそこまで緩くはこの世界は作られていない旅だって絶対痛いに決まってる承太郎は最強とか言われても怪我はしてた、だから
花京院が帰ってくるまで時間は掛かるから切れる
いきりなり帰ってきたらどうしようだとか要らないことばかり考えて心臓が痛いほど鳴る

焦って手に汗が、クソ…早く切れてくれ

私は鉄が溶かせるから代わりに縄を使って私を縛ったけど、逆に私には切ってくれと言っているようなもの
勇気と自信が自然と湧き上がってくる
高揚感が…まだ私は旅に行けていない叶っていない

窓から逃げよう、私の家…聖子さんの家に頼ろう
まだ昼だいける

靴はこの際はしょうがない裸足で行くしかない
2階かぁ、ちょっと高いな
キャラメルでクッションにしてやったことは無いけど早くしないと

体を乗り出すと上手くいった太陽の光が眩しく暖かかった
久しぶりの太陽が目に沁みたちょっと目が痛かったけど悪い気はしなかった、マゾじゃないよ？

窓から降りスタンドで飛び降りの軽減は成功しスタンドを引っ込めて走って聖子さんの家へ行った

_________

『いった…』

足の裏は小さい石とかが刺さっていて少し血が出ていた
そりゃそうだよなぁ裸足で走ってきたし靴くらい持ってこれば良かった…でも怪しまれそうだから…終わったことだしもういいや()

にしても空条家でかいな不動産王のおじいちゃんを持つだけはあるな
インターフォンを鳴らし誰かが来るまで肌寒い中そう考えた

「はぁーい、てAちゃん！？心配したのよぉ？！行方不明って聞いて…あら、足から血が出てるわっ！どうして裸足で、それよりも手当てしなくちゃばいきんが入ってしまうわ早く上がって！」

私をあふためく聖子さんを見て何故か私は涙が込み上げてきた

『ぅ…聖子ざん”』

「Aちゃん…きっと大変なことがあったのね大丈夫よ」

『ごめんなざ、勝手に泣き出したりじでッ』

鼻が詰まってダミ声になって本当に情け無い

理由も聞かないでこんな優しくしてくれ私は今まで堰き止めていたものが流れ出てしまった
泣き出してしまったせいで抱きしめられ聖子さんの肩を躊躇いもなく涙が濡らしていった
強張らず私はその優しさを受け入れた

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