Bloody Connection 2【朔間零】

episode.57 ページ11

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ベッドの上にドサッと倒れ込む。疲れがじわじわと体を侵食していく感じがして、睡魔に襲われた。朝は死ぬ程苦手でいつも午前中は低燃費に活動していたのに、ここ最近は午前中から動きっぱなしだ。そりゃ、体の負担も大きくなるわけだ。






みんな、私に助けを求めてきて、私の言う通りにすると大体のことが上手くいく。それが、なんとも不気味で怖かった。私は『神』か何かなのだろうか。いや、そんなはずは無い。私は普通の人間で、まだ生まれて13年の中学1年生だ。






物事が自分の思い通りに動くさまが、前までは嬉しかったのに、今はなんだかそれが退屈なようにも感じる。






あぁ、嫌だな







でも、私だって精一杯頑張ってるんだ。モデルの仕事に、学校の勉強、友達の手伝い、お父さんとの約束...。自分の体質をカバーしながら頑張ってるんだ。その中で優先順位というものが存在する。私は、ほかの約束を優先して、お父さんとの約束を破ったんだ。でも、仕方ないじゃん。そうするしかなかった。そうすることで自分がしなければならないことをひとつでも多くこなすことが出来る。それが最善のことなのだ。






でも、さっきお父さんに酷いこと言った。それは言わなくて良かった事だ。いつものように笑って｢ごめんね｣って言えば丸く収まったのに...。傷ついた顔をしていた様な気がする。それは、反省しなくちゃいけない。お父さん、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさ







コンコン






急に部屋のドアをノックされた。






｢A。夜ご飯ここに置いておくから、気が向いたら食べておくれ｣






お父さんの声だ。優しい声。その声を聞いて、じわっと目に涙が溜まる。こんな私になんて優しくしなくていいのに。







お父さんが部屋の前からいなくなったのを確認して、ドアを開けてお盆に乗った夕食を部屋に入れた。湯気がたっている白ご飯を見て、無性に泣きたくなった。









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