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8話 ページ9

夢主side

『それで、提案とは。』


「真冬くんが女遊び激しいのは知ってるよね?」


『まぁ、はい。』



「だからね、君はきっと真冬に振り向いて欲しいんじゃないかなって。
好きな人には自分だけを見ていて欲しいでしょ?」




『まぁ、そうですね。』




「だから、
一旦俺と付き合えば、真冬くんは怒ってAちゃんを取り戻しに来ると思うんだよね。
あの子、独占欲の塊らしいし。」





『つまり、先輩は私に同情して付き合うふりをするということですか?』




要約すればそう言うことだろう。
一ノ瀬先輩が私と付き合うメリットなどないのだし。


「いや、俺はそれを口実にAちゃんと付き合いたいなーって思ってさ。
俺、君は本気だよ?本気で好き。」





なんて信用ならない言葉を並べる先輩。


てか、口実とか言っちゃっていいのか。


先輩が言うことが確かなら、
どちらにもメリットがあって、なかなかいい提案だ。


『少し、考えさせてください。』



でも、真冬のことはやはり捨てきれなくて、
先輩には申し訳ないが少し待ってもらうことにした。

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作者名:流雨 | 作成日時:2018年11月14日 0時

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