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20話 ページ21
翔太side
Aはポツリポツリとなんで泣いていたのか、理由を並べていった。
先輩と付き合った理由も、
真冬が自分のことをどう思っているのか、訳が分からなくなって突き放したことも。
やっぱり、全て真冬が原因だった。
話を聞いている限りの俺の勝手な推測になるけれど、
真冬は本当は不器用ながらもAを想っていたのではないか。
それが結果空回りして、Aとのすれ違いになってしまったのではないだろうか。
第三者である俺が気づける事なのに、なんでAは自分で気づかないのだろう。
それはきっとAもまた、不器用だからなのだろう。
真冬に話を聞いてみよう。
俺が手伝わないと、
きっと2人はこのままずっとすれ違ったままになってしまうから。
まさか、自分があんなに嫌いだった真冬との仲を取り持つことになるなんてな。
好きな人を想う気持ちはこんなにも人の心を動かすんだな、なんてありきたりなことを思ってしまった。
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作者名:流雨 | 作成日時:2018年11月14日 0時