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2話 ページ3

夢主side

始まりは今年のクラス替えの時だった。


最初はチャラい男の子だなー、くらいにしか思っていなかった。



でも、真冬は凄く優しくて、
友達の少ない私に、みんなとの関係を取り持ってくれたり、学校を休んだ日には、家までお見舞いに来て、その日のノートを見せてくれた。


今考えれば、女慣れしているのもあったのかな、なんて思ったりして。



でも、そんな真冬に私はどんどん惹かれていった。


勇気を出して告白して、真冬がOKしてくれた時は、今死んでもいいってくらい幸せで、真冬も凄く嬉しそうに見えた。



あれは演技だったのかな?




私たちが付き合い始めても、真冬は相変わらず女の子にモテていて、2ヶ月が経つ頃には、真冬は私のことをちっとも見なくなった。



自然消滅ってやつかな、



関係を改めて聞く勇気も、そんなことを話す機会ももうないのだ。



私は今でも、真冬が好きなのに。



真冬はきっと今も、他の女の子とお楽しみ中なのだろう。



わかってるよ。そんなの。



でもね、気付かない振りをしていれば、私が都合のいい女であり続ければ、真冬は私との関係を続けてくれるんじゃないか。

そう思ってしまって、気付かないふりをしている。




そろそろ、引き際なのかな______




そんなことを思いながら私は教室を出た。

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作者名:流雨 | 作成日時:2018年11月14日 0時

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