青春をヤンデレが邪魔してくるんですが!? (ページ9)

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見回りページ9

『春だねぇ』

ｎi「せやな。」

『ところで兄さん。受験の事ｎ「却下」チッ!』

なんて事を繰り返しやりながら道を進む。兄さんは当然変装をして。いや、家の幹部ファンに見つかったら大変だからね。敵が出て捕まえたら警察に身分を明かしてお渡しするんだよ。兄さんが、だけど。

ｎi「なぁ、A。」

『何？』

ｎi「何で高校に通いたいんだ？俺達は、別にヒーロー資格が敵逮捕に必要な訳じゃ無い。国家権力として捕まえる事が出来る。それに勉強をしなくてもお前は頭が良い。何で行こうとするんだ？」

そう言われて立ち止まる。行こうとしてる理由かぁ。まぁ、単純に前世は経験出来なかった青春時代を謳歌したいってこと、後は嫌な予感がするからなんだけどね。

『普通に、ヒーローが学ぶ学校で勉強したいんだよ。ヒーローが居ることで敵犯罪は抑えられてる。だが、敵が居ることでヒーローは成り立っている。その内、私はこの関係を壊す予定だ。その為の勉強としてね。逆に何でそんなに嫌がるのさ。』

ｎi「………学校に行けばライを誰かに盗られる可能性があるだろ。」

『盗られるって…人を物みたいに言わないでよ。それに、告白関連は全て断ってるでしょ?』

そうなのである。私、これでもかなりモテるんだよね。‎‎ライって知らなくても溢れるオーラみたいのがあるんじゃないかな？男子からの告白、時折女子から告白される事もある。まぁ、ヤンデレが殺しかねないから断ってるけどね。このままだとお嫁に行けないよー。

ｎi「確かにそうだけど、不安なものは不安。只でさえ、中学に行かせるのさえ妥協なんやで？ライは俺のものなのに…いけしゃあしゃあとゴミ虫が…チッ。」

『こえーよ、兄さん。あと、手痛い…』

めっちゃ骨がミシミシ言ってる。それに対抗しようと腕を払おうとしたが、その人溜まりに気づいた。

『…事件か？』

手を繋ぎながら見に行くと、見知った人物が叫んでいた。

出「かっちゃん!!!」

あぁ、本当に手のかかる友達だ。