真の英雄 ページ26
一面に青空が広がる中、その男は静かに立っていた。明らかにヒーローとは言えぬ顔をして静かに立つ彼に、声が掛かる。
『君が、ヒーロー殺しか』
その声に、ヒーロー殺しは驚いた。明らかに先程まで感じなかった存在が、後ろに居たのだから。ゆっくりと、彼は後ろを振り向いた。
ス「……そのコスチューム……」
彼の後ろに立っていたのは、ヒーローでも敵でも無かった。
淡い水色のは髪を一つに結び、フードを被ったオッドアイの女。
そのヒーローコスは、彼が見ていた‥いや、憧れていた存在のコスチュームだった。
目を開き、そして
ｷﾝｯ
『いきなり切りに掛かるとは酷いなぁ。』
「…?!」
愛刀を使い、首に切りに掛かったはずなのに弾き返された。
ス「…何者だ。何故、レイの初代コスチュームを着ている。」
それに対して女は笑った。
『ステイン…否、赤黒血染君。昔、私が君に言った言葉を覚えているかい？【どんな個性でも君の信念を曲げぬ強い者になれ。それがヒーローだ。】って言葉を。』
再び、刀を構えたヒーロー殺しがその言葉に動きを止める。
ス「何故、その言葉を」
そう言うと、女は静かに笑って口に指を当てた。それは、そのヒーローがメディアから質問攻めにあった時に使う仕草。
『さぁ、秘密が多い方が格好いいじゃん？』
ヒーロー殺しには、少女があの英雄に見えた。
幼い自分に、励ましを与えてくれた
曲がりの無い英雄に。
________21年前
炎が静かに上がり、車が燃える中で悲鳴が聞こえる。
敵「こいつは人質に貰って行くぜ！」
１体の敵が暴れる中でヒーローは個性の強さに後ずさりをしていた。周りの救助を優先するという理由で、誰も敵の人質救助に向かう事はしなかった。
人質は、どうやら幼い子供だった。まだ10歳程の小さい男の子。
？「離せ…!!離せ…!!」
そう言って敵の腕を思いっきり噛んだ。敵が呻く。何をするんだ、糞ガキ!と声をあげて子供を投げ飛ばした。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね！私、逆ハー大好物なので嬉しいです！ヒロアカのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月13日 15時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月18日 17時) (レス) @page29 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
おいなりさん(プロフ) - コメント失礼します！この作品とても面白くて何してる時もずっと頭から離れませんでした！全キャラクターみんな尊すぎて本当に大好きな作品です！続き楽しみにお待ちしております！これからのご活躍応援しております！ (2021年10月11日 2時) (レス) @page29 id: 7c5fb63d52 (このIDを非表示/違反報告)
モブ谷モブ郎 - めちょおもろいやん、何やねんおもろいやん、頑張ってくれ！ (2021年7月3日 13時) (レス) id: 99c131ba31 (このIDを非表示/違反報告)
アンバ(プロフ) - もっと早くこの作品に出会いたかった…！面白いです！大好きですほんと！ (2021年6月14日 16時) (レス) id: 04b4947088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2019年5月2日 20時
