冷たい紅茶は角砂糖が多め

↓ ページ10

em「もし、良かったら紅茶を入れるから…一緒に飲まないか？」

『良いんですか⁉』


紅茶というワードに思わず声をあげてしまう。エミさんは、ビクッとして目を逸らしてしまった。はっ、目を合わせられるチャンスだったのに。

しかし、目を合わせられるよりも紅茶だ。エミさんが入れてくれる紅茶は、結婚してから二回しか飲んだことの無いものだ。まさか三回目もイベントとして来るなんて…。あわよくば美味しい入れ方が今回こそ教えて貰えるかもしれない！


em「…美味いとかいう駅前の焼き菓子も買ってきたから。」


『焼き菓子…は…はい!あ、でも洗い物を終えたらで良いですか？』


em「俺がやっておく、風呂に入ってこい」

『え、悪いで「やっておく」…ありがとう、ございます…』


圧に負けてそう言うと、エミさんは何時もどおりの無表情で「あぁ。」と言ったので私はそそくさと風呂場へと向かいドアを閉めた。

脱衣場でズルズルと落ちる。


一つ良いかな？


『今日は!特別コラボイベントか何かですか?!それとも私は何かした?え?!マジで何かした?!エミさんがめっちゃ話してくれた!!尊い!!心臓もたない!え?幸せすぎるんだけど!?





………逆に、もしや何かヤバい事があるのでは?』


まぁ、いいや‼

角砂糖6個→←角砂糖5個

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す