シュガースティックが5本 ページ34
Side…em
先日のAさんお寝ぼけ事件以来、どうにかエーミールさんでは無く、エミさんと呼んで欲しくて仕方が無い。考えてみればエーミールさんなどと呼ぶのは肩苦しいと思う。何ならエーミールと呼ばれても良い。そしたら俺もA…って呼ぶ…いや、結構恥ずかしいな。でも夫婦らしい。ともかく、最終的にはエミさんかエーミールと呼んで欲しい。
だが、あれから1週間。一向に呼んでくれる気配が無い。寝ぼけて呼んでくれたんだから案外楽にいくのでは？等と思って居たが…。やはり自分から呼んで欲しいと頼まないと駄目なのかもしれない。だが、それは恥ずかしい…。自分でエミさんって呼んでくれ、なんて要求…。無理だ。それに…まぁ、彼女に名前を呼んで貰えるだけで俺は天国に逝ける思いだから良いのだが。
そう思いながら、帰ったと声をかける。そうすると何時もどおり最高に可愛い妻が態々玄関まで出てくれた。今しか無い。そう思い、緊張しながらも口にする。
em「……その…ただいま」
よし、言えた!!チラリと見るとAさんは少し負向いていた。聞こえなかったか？そうなると悲しい。そう思いながらコートを脱ぐとAさんは此方を向いた。そして、
『…はい!お帰りなさい!』
んぐ、言ってもらえた。聞こえてた。あぁ、可愛いし綺麗だし嬉しい。好き。今日は調子が良いぞ、エーミール。頑張れ、エーミール。このままならスムーズにAさんの手伝いも出来るはずだ。
最近、Aさんと少し…ほんの数秒だが目を合わせる事が出来る様になったんだから進歩していると思う。次のステップはエミさんと呼んで貰う事。その次のステップは綺麗だとか可愛いとか心の中で思って居る事を言う。そ、そのまた次は…その、抱きしめる…ハグとかをする事…あぁ、やる事が多すぎる。そして、どれも恥ずかしい。ハグとか今の俺じゃ無理だ。只でさえAさんは良い匂いがするのに…。ショッピ君の件は例外だぞ？あの後、死に掛けてたんだから。
あ、ショッピ君といえば…彼とは仲良くならないといけないし…お義兄さんとも会う必要がある。でも、お義父さんにお義兄さんの話をしたらAさんの結婚を知らないとか何とか‥絶対にお見合い婚の話をしたら恐ろしい事になるとか言っていたな…。いや、然しその内Aさんと行うであろう結婚式に招待はしたいものだ。今は無理だがいつかは…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1041人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凍てつく闇(プロフ) - 異世界emさんがこんなに可愛いだなんて…!?めちゃくちゃご褒美でしかない!!素敵な作品を投稿して下さってありがとうございます!!!全力で応援させていただきます!! (2023年1月21日 5時) (
レス) @page40 id: 3f523e7c04 (このIDを非表示/違反報告)
アンバ(プロフ) - emさぁん！！作者様の作品大好きっすマジで助けて(？)頑張って下さい！応援してます！ (2021年6月14日 17時) (レス) id: 04b4947088 (このIDを非表示/違反報告)
ネット(プロフ) - あぁ！昔見て好きだって思ってもう一回見たくなっちゃって見に来たんですけどやっぱり好きです！ (2020年10月10日 21時) (レス) id: 89f0f7a680 (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 大好きです！待ってます。 (2020年4月14日 21時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 推しぃぃぃぃい…！！！(((((尊い…(・д・ = ・д・) (2020年4月6日 10時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡
| 作成日時：2020年2月21日 17時
