冷たい紅茶は角砂糖が多め

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『‥エ、エーミールさん…何で此処に？』

やべえ!もしやオタクという事がバレた？はぇ、あ、どうしようフィギュア…。などと内心焦りに焦りまくる私を前にエミさんは特に興味もなさそうな顔をして言った。

em「…いや、偶々煙草がきれたから…買いに来ただけだ。」

そう言って胸ポケットから煙草を取り出して見せた。あ、確かに直ぐそこの角を曲がればコンビニがあった。なんだ、良かった…。

em「…ところで、Aさんは何故おもちゃ屋に？」

『あ、えっと…友達にプレゼントで好きだと言ってたフィギュアを…買いに来ました…。』

嘘ですけどー!いや、オタクだってバラせないじゃん!!友達だって少ないボッチだけど‼!

そんな私の心の中を他所にエミさんは「そうだったのか。」と呟いた。バレなかった!!そう安堵する私を他所にエミさんは言った。

em「…帰ろう。」

『あ、はい!!』

少しゆっくりと私のペースに沿ってフィギュアも持ってくれた彼が安堵した様に見えたけど気の所為だろうか。




あれ？そういや、そこのコンビニ…潰れてなかったっけ？




em(はぁ、良かった。何だ、俺の勘違いだったのか。だが、Aさんの好きな物を知るチャンスが無くなってしまった…。)

エミさんが内心喜んで落胆してた事なんて私は知らなかった。

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