検索窓
今日:1 hit、昨日:45 hit、合計:211,165 hit

角砂糖9個 ページ16

Side…em


うぅ、恥ずかしい。本当に恥ずかしい。

紅茶を入れながらも俺の内心は荒れていた。桃の花言葉でAさんに思いを伝えようと奮闘したのだ。しかし、失敗だ。[私はあなたのとりこ]などくさいセリフ…そこは普通に貴女ほど素敵な女性は居ないだとか彼女に伝える必要があったはずだ。

Aさんは聡明な女性だ。だから桃の花言葉も知っているのだろう。俺が花言葉などでくさいセリフで思いを伝えたものだから『え?』と返したんだろう。そうに決まってる。

恥ずかしさの余り、次に何を言えば良いのか分からずに無言で紅茶を入れてAさんに渡した。すまないAさん、俺は貴女がせっかく用意してくれた挑戦には勝てない。夫として認めなくても良い。だから離婚だけはしないでくれ…。

ピーチティーを飲むAさん。横には焼き菓子が置かれて幸せそうに口に運んでいる。そんな姿すらも美しい。本当に何をしていても綺麗な妻とかこの世の中でAさん以外だと誰が居るんだ?いや、居ないな。居たとしても認めんぞ、俺は。

その美しさを思わずじっと見ていれば視線に気づいたのか不思議そうな表情で俺を見る。少しビクッとする。

『あの、どうかしました?』

em「あ、いや、その………味は平気か?」

そう聞けば『美味しいです。』と微笑むAさん。何だその笑顔、可愛い。好き。

『私もこんな風に紅茶を入れたいです…自分で入れてもエーミールさんほど美味しくならなくて…。』

再び一口飲んで言うAさん。『コツはあるんですか?』と言われる。今日は沢山話しかけてくれる。好き。入れ方のコツ?特には無いし、あるとしたらAさんへの愛しか入れて無いからな…。そうなるとどう答えれば良いんだ?いや、待てよ…これはチャンスだ。Aさんと夫婦らしい事をするための…。一息呑んで俺は言った。

↓→←角砂糖8個



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (393 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1041人がお気に入り
設定タグ:wrwrd! , エーミール , 夫婦パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

凍てつく闇(プロフ) - 異世界emさんがこんなに可愛いだなんて…!?めちゃくちゃご褒美でしかない!!素敵な作品を投稿して下さってありがとうございます!!!全力で応援させていただきます!! (2023年1月21日 5時) (レス) @page40 id: 3f523e7c04 (このIDを非表示/違反報告)
アンバ(プロフ) - emさぁん!!作者様の作品大好きっすマジで助けて(?)頑張って下さい!応援してます! (2021年6月14日 17時) (レス) id: 04b4947088 (このIDを非表示/違反報告)
ネット(プロフ) - あぁ!昔見て好きだって思ってもう一回見たくなっちゃって見に来たんですけどやっぱり好きです! (2020年10月10日 21時) (レス) id: 89f0f7a680 (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 大好きです!待ってます。 (2020年4月14日 21時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 推しぃぃぃぃい…!!!(((((尊い…(・д・ = ・д・) (2020年4月6日 10時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年2月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。