前前世も前世もある彼女は平和の象徴でした!? (ページ8)

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ヘドロ事件とオールマイトと僕のヒーローページ8

出「Aちゃん!もっかい見よう!」

『はい、はい。本当にオールマイトが好きだよなぁイズク。』

出「オールマイトとレイが好きなんだよ!レイはもう居ないけど‥でも!すっごくかっこいい!」

『うん‥ﾁｮｯﾄﾊｽﾞｲ‥』

出「？なんか言った?」

オールマイト‥そして‥レイ。2人の平和の象徴である彼等に僕は憧れていた。

画面「やべえよ!もう200人は救ってるよ!しかもまだ5分だぞ?!」

画面「「はーハッハッハ!!」」

画面「めっちゃ笑ってる!」

画面「もう、大丈夫!「私達が来た!!」」

2人の平和の象徴。オールマイトとレイ。大災害から多くの被害者を僅かな時間で助け出した2人のヒーロー。

ヒーロー【オールマイト】。平和の象徴にして名高きヒーロー。

ヒーロー【レイ】。平和の象徴にして救えなかった人は居ない女ヒーロー。最後の最後まで彼女はヒーローだったのだ。

そう。レイは既にこの世界に存在しない。15年前に起きた敵との戦いで殉職した。然し、彼女に憧れヒーローになる者は今だに後を絶たず。彼女は今だに平和の象徴と呼ばれている。

そして

僕には‥ヒーローが居る。

『イズク、大丈夫か?』

何時も僕を助けてくれて

『イズク。ヒーローは何時も笑ってるんだ!』

何時も笑っていて

まるで

ヒーロー【レイ】のような

出「Aちゃん‥僕、僕‥無個性‥で‥」

無個性だと。世の中は平等では無いと齢4歳でわかったあの現実。お母さんは只ひたすらに泣いて謝っていたあの現実に。

『‥そうか。なぁ、イズク?イズクは何になりたいんだ?』

出「‥僕は‥僕は‥」

『言ってみろ‥なりたいものを。なんだ?会社員か?警察か?お前は何になりたいんだ?』

静かに僕の手を掴みAちゃんが言う。違うんだ‥僕は‥僕は‥

出「‥ロ」

『ん?なんて言った?聞こえなかったぞ?』

出「ヒーロー‥ヒーローになり‥たい」

笑われるのかと思った。でも、Aちゃんは僕の頭を静かに撫でて。その後に抱きしめてくれた。

『イズク。例え無個性であろうと私はイズクがヒーローに成れるって思ってる。だから‥』

『一緒にヒーローになろう!!』

この言葉が僕にはただひたすらに嬉しくて。ただひたすらに頷いたのだ。

白石Aちゃん。それが僕とかっちゃんの幼馴染で僕が好きな人で

僕のヒーローの名前。