# ページ48
ハーマイオニーに連れられてたどり着いたのは、トロフィーや盾が並ぶ、大きなショーケースだった。
「ほら、ここにあなたたちのお父様の名前があるじゃない」
ハーマイオニーが指さす先には、歴代の選手たちの名前が刻まれた小さな盾が飾られていた。そのひとつに【シーカー：ジェームズ・ポッター】と刻まれていた。
「君たちのお父さんも選手だったんだね！」
「しかも、ここに刻まれているってことは、とても素晴らしい選手だったってことよ」
ハリーもマリーも信じられなかった。
お父さんが、同じグリフィンドールの代表選手だったなんて。しかも、ハリーと同じシーカーだったなんて。
「ね？だから言ったでしょ。下手くそなはずがないのよ」
1年生は寮への門限が短いため、あまりそこに長く居ることはできなかったが、充分だった。寮へ戻る道すがら、ロンはハリーとマリーに首を傾げながら問いかけた。
「でも変じゃないか？自分の親のことなのに、ハーマイオニーより知らないなんて」
「そうなんだ」
「むしろ、彼女に聞いた方が早いかもしれないわね」
「それって、なんか——」
ロンが突然言葉を切らせた。というのも、今ちょうど登っていた階段が動いたのだ。
「わっ——！」
「忘れたの？階段は動くのよ！」
4人とも、階段の縁に捕まり、階段が止まるのを待った。
しかし、困ったことになった。寮へ行く道はここしか知らなかったのだ。たどり着くはずの踊り場は遠く離れ、全く違う、見たことも無い扉が目の前に現れた。
「こっちに行こう」
「階段の気が変わらないうちにね」
真っ黒に錆びた扉を開け、中に入る。
「なんだか、ここ…」
異様に寒く、背筋に嫌な感じがまとわりつく。
「ここ、やばい気がしない？」
「ここは入っちゃいけないところよ。3階だもの」
「3階？」
「最初の宴の時、ダンブルドア先生が言ってた、立ち入り禁止の扉よ」
引き返そうとくるりと振り返った瞬間、猫の鳴き声が響いた。管理人フィルチの猫、ミセス・ノリスだ。
「逃げろ！！！」
再びくるりと方向転換し、奥へ奥へと必死で走った。
遠くにまた扉がある。これで助かる…。
一足先にたどり着いたロンが開けようとするが、その扉には鍵がかかっていた。
「もうダメだ、おしまいだ！」
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あんこもち(プロフ) - マナさん» 答えられるものでしたら答えますよ。 (2021年5月21日 21時) (
レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
マナ - あんこもちさん» こんばんは……質問していいですか？ (2021年5月21日 20時) (レス) id: 6153e9bd6b (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 麗さん» 変換ミスでした。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月4日 21時) (レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - ダドリーは男の子なのでどちらかというと 従妹 より 従弟 ではないでしょうか？ (2021年2月4日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - ミルク さん» 嬉しいお言葉感謝致します。ですが、当サイトでも盗作等の被害がみられるのも事実です。そのため、大変有難いお言葉ですが、トラブルを起こさないためにも、お控えくださると嬉しいです。どうかご理解のほど、よろしくお願いいたします。 (2020年10月30日 23時) (レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
