＃ ページ33
「俺はジョージ。あいつはフレッド。俺たちも君たちと同じ双子さ」
「あなたたちほんとに、そっくりね」
「あぁ。俺たちでさえ自分がどっちかわからなくなるくらいさ」
ジョージの冗談にクスクスと笑っていると、フクロウのかごを棚に上げていた二人が戻ってきた。
外でさっきの赤毛の女の人が呼んでいるのが聞こえる。
「やっべ。早くいかねぇと怒られる」
「パーシーが監督生バッジを磨いてる間は大丈夫さ。なぁマリー、話戻るけど、君もハリーと同じのがあるのかい？」
「…あ、傷のこと？」
マリーが前髪をかき上げようとすると、双子のどちらかが――ハリーは見分けがつかなかった――それを遮った。
「やめとけよ。ほら、母さん思いっきり俺たち見てにらんでる」
「やっべ。吠えメール届いちまう。じゃあな！」
「ほんとにありがとう！」
手をひらひらさせて赤毛の双子は列車を降りて行った。
「僕たちと全然違うね。そっくりだ」
「どっちと話してるのかわからなくなるわ」
ハリーとマリーはクスクスと笑いながら、赤毛の双子の後ろ姿を見送り、コンパートメントのなかに入っていった。
一方、赤毛の双子はというと、
「おい、なんで止めたんだよ。別に見せてもらうくらいいいだろ」
「女の子にそんなことさせられるか。俺はジェントルマンだからな」
ジョージがわりぃな、とフレッドの肩をいたずらに笑いながら叩いた。
「くそ、抜け駆けかよ」
「おっさき〜」
フレッドはそういうことか、と自分の片割れの後ろ姿をみてニンマリと笑った。
「面白くなりそうだぜ、相棒」
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あんこもち(プロフ) - マナさん» 答えられるものでしたら答えますよ。 (2021年5月21日 21時) (
レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
マナ - あんこもちさん» こんばんは……質問していいですか？ (2021年5月21日 20時) (レス) id: 6153e9bd6b (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 麗さん» 変換ミスでした。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月4日 21時) (レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - ダドリーは男の子なのでどちらかというと 従妹 より 従弟 ではないでしょうか？ (2021年2月4日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - ミルク さん» 嬉しいお言葉感謝致します。ですが、当サイトでも盗作等の被害がみられるのも事実です。そのため、大変有難いお言葉ですが、トラブルを起こさないためにも、お控えくださると嬉しいです。どうかご理解のほど、よろしくお願いいたします。 (2020年10月30日 23時) (レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
