＃ ページ12
その次はふたりの予想よりも早くやってきた。
翌朝、いつもの郵便のなかにまた入っていたのだ。
バーノンおじさんは、努めて双子にやさしくしようとしているのか、今日の郵便物をダドリーに取りに行かせた。
ダドリーは悪態をつきながら玄関に郵便物を取りに行くと、しばらくして玄関から叫んだ。
「また来たよ！【プリベット通り４番地 1番小さい寝室 ハリー・ポッター様】こっちは【マリー・ポッター様】だ」
バーノンおじさんは飛び上がって玄関に走り、その後ろをハリーとマリーが追った。
バーノンおじさん、ハリー、マリー、ダドリーの取っ組み合いだ。
何としてでも手紙を手にいれたかった。
しかし、ひょろひょろで細身の双子が、巨体な親子にかなうわけもなく、またもやダドリーおじさんに奪われてしまった。
「物置に…じゃなくて自分の部屋に行け…」
ぜいぜいと息を切らしながらバーノンおじさんが言った。
すっかりガラクタが片付いた部屋で
ハリーはグルグル歩き回った。
「僕たちが物置から移ったことを知っている…」
なんとか、なんとかして手紙を受け取ることはできないか。
ハリーは歩き回りながら頭をフル回転させた。
ベッドに横になりぼんやり天井を見上げているマリーもなにやらぶつぶつとつぶやいている。
「私たちが受け取らなかったことも知ってるわ…」
しかし、ふたりがどう足掻いても、手紙を手にすることはできなかった。
日に日に増えていく手紙の量。
届き方も異常だった。
おじさんが休みを返上して、家中の隙間という隙間に板を打ち付けたにもかかわらず、手紙はわずかな隙間にねじ込むようにして家に入ってきた。
土曜日には、居間の窓からおばさんが受け取った卵2ダースのひとつひとつに、丸めた手紙が隠してあった。
ペチュニアおばさんは郵便局と牛乳屋にクレームの電話を入れた。
「こんなにお前らと話したがってるのは誰なんだ？」
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あんこもち(プロフ) - マナさん» 答えられるものでしたら答えますよ。 (2021年5月21日 21時) (
レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
マナ - あんこもちさん» こんばんは……質問していいですか？ (2021年5月21日 20時) (レス) id: 6153e9bd6b (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 麗さん» 変換ミスでした。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月4日 21時) (レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - ダドリーは男の子なのでどちらかというと 従妹 より 従弟 ではないでしょうか？ (2021年2月4日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - ミルク さん» 嬉しいお言葉感謝致します。ですが、当サイトでも盗作等の被害がみられるのも事実です。そのため、大変有難いお言葉ですが、トラブルを起こさないためにも、お控えくださると嬉しいです。どうかご理解のほど、よろしくお願いいたします。 (2020年10月30日 23時) (レス) id: 1c65ba4acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
