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『Aくん一人にしておくのも心許ないだろ？終わったらちゃんと連れてくるから』
「…そんなに分かりやすいか、俺」
薄い頼りなさそうにも見える背中を見送り、自室に戻る道すがらオールマイトに言われた言葉を思い出し思わずと言葉が漏れる。常から特に寄り道せず直帰してるからここに戻ってくるのは至って普通のことで、特別Aを話題にしたりもしてないはずなのに、オールマイトのあの口振りは「心配なんだろ？」とでも言いたげだったように思う
大分食事を一緒に取れるようになったとは言え、完全に吐かなくなったわけではない。理由は分かってないがたまに吐いてしまうようだし、リカバリーガール視点からも3週間経ったがすこぶる調子がいいというわけではないのだ
内面的、精神的何かが作用してその精神は未だ不安定だしその理由は聞き出せないままである。何がAの恐怖心、過去のトラウマに触れるか明白でないし無理に聞き出すことも出来ないためこればっかりはAから打ち明けてくれるかその琴線に触れてみなければ分からないのだろうなとも思う
「触れるっつってもなー…」
それはAのトラウマに触れることと同義だ
泣き顔はもう見飽きた
できるならしばらく見たくはない
『イレイザーヘッド、ようやく方がついたから彼に伝えようと思う』
「…これで一つ、Aの地が固まる」
明日来る塚内
12年、Aの行方を案じていた唯一の人
暗い闇に知らずに落とされそのまま消えてなくなりそうだった“悟竹心“を消さないでいてくれた。まるで地獄の天から垂れ流されていた一本の蜘蛛の糸のようにそれはそれは細く頼りないでも確実にあったその縁とも呼べる細い糸が実を結んだ結果
担任としてAにしてあげられることは全てではない
だから相澤にとって塚内の存在はありがたいものでありAにとってもプラスになる事だと信じている
《グラウンドβ大幅ニ破損！個性使用ノ可能性大！大規模ナ戦闘ヲ行ッテイルノヲ確認！速ヤカニ指導！》
「…あいつら、いつまで経っても問題ばっかり起こしやがって」
警護ロボが伝えてきた現状に相澤は怒りを我慢して右の握り拳を握る。額に青筋が浮かび切れそうな血管を何とか抑え、一応と教員寮備え付けの処置室に向かう
当然のようにそこに向かう相澤は根が優しいお人好しとも言えそうなのに本人にその自覚は全くない
その前にと自室に捕縛布を取りに向かうその理由は十分に自覚している怒りであった
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みけいぬこ(プロフ) - ryupu861さん» コメントありがとうございます！続編は書こうと思ってましてようやくとなりました✦ฺまたお来ていただいてありがとうございます！更新頑張っていきますね！ (2023年4月4日 7時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ryupu861(プロフ) - 初めまして！何ヶ月か前に読んでいて、続編が出ていてびっくりです！これからも楽しみにしています！ (2023年4月3日 23時) (レス) @page42 id: 951cdc533b (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - みけいぬこさん» わっ、わっ、レスありがとうございます✨恐れ多いだなんて！！もっと自信を持ってください！！みけいぬこさんの文才には到底敵いませんが、仲良くしていただけると幸です！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: a8b0369670 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» そして！！小説書かれていたのですね！しかも…私のようななんて…嬉し恥ずかし恐れ多い！でも嬉しいです✧︎共に楽しんでいきましょう！！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» コメントありがとうございます！そして友人申請気づかず申し訳ありませんっ！普段あまりないので💦仲良くしてくださいませ！深夜に発狂笑考えが纏まらず原作がハラハラ展開すぎてどうしようかと思ってました！普通の人生、波乱気味ですが歩ませていこうと思います！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年3月17日 12時
