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「(緊張してるな)」
後ろを着いて歩いてくるA
その足取りの重さとつい先程見た不安ですとありありと書かれた表情
真新しい制服とは真反対なその様子に何か言葉をかけてやるべきかと思案するも相澤は黙認を選んだ
ここで色々言葉をかけてもプレッシャーになるだけだろう、それに
「(地は固めた。後は、あいつらに任せるのが適任だろう)」
足の向く先、1-Aと書かれたドアの前
どうしようもないおせっかい焼きばかりで目が離せないが
それ程までに誰をもほっとけない人の集まりだ
「そのまま後ろついてこい。少しうるさいだろうが気にするな」
「……」
転校生紹介のように一人待たせたら、そのまま固まって動けないだろうなとその未来を想像して少し口元が緩んだ
少し前のツンケン具合が嘘のような今のAはかわいらしかった
ガラッ -
ようやく謹慎ボーイズの謹慎が明けほぼ全員が教室に集まれた今日。瀬呂や峰田は姑のように掃除の成果を確かめる遊びができなくなると嘆いていたが、ヒーローインターンもあるからやっぱりみんなが揃う方がいいと切島は自席に腰を下ろす
「みんな、か」
自分でそう思って考えに一つ違和感
正確には一人足りない
「A…」
最後に見た姿は血の気が引いたようなボロボロな姿
記憶にあるのは偽りの笑顔
本当のAはどうやって笑っていた？
いや、まだ見たことがないのだ
いつになったら見ることができるだろうか
彼に近づけるのはいつだろうか
日々追われる中でも彼のことを忘れた日はない
早く、また会いたい
会って言いたいことがたくさんある……
「席ついてるか」
そんな矢先に朝のHRの為我らが担任相澤が前の扉を開けて入ってくる。もう慣れた光景に委員長の朝礼があるだろうと視線を前に向け浮かした腰が、そのまま中腰のままで固まった
「……」
それは今この教室にいる誰もがそうなっているだろう
緊張した面持ちで相澤の後ろを当然のようについて入ってきた1人の少年
見慣れない肩で切り整えられた黒髪を僅かに揺らし、見慣れないヘッドホンをつけた今日までずっと会いたいと思っていたその人が
「……うそ、だろ…」
切島の思わず漏れた呟きが静まり返った教室に響いた
「今日からクラス復帰することになった。Aだ。お前ら仲良くしろよ」
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みけいぬこ(プロフ) - ryupu861さん» コメントありがとうございます！続編は書こうと思ってましてようやくとなりました✦ฺまたお来ていただいてありがとうございます！更新頑張っていきますね！ (2023年4月4日 7時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ryupu861(プロフ) - 初めまして！何ヶ月か前に読んでいて、続編が出ていてびっくりです！これからも楽しみにしています！ (2023年4月3日 23時) (レス) @page42 id: 951cdc533b (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - みけいぬこさん» わっ、わっ、レスありがとうございます✨恐れ多いだなんて！！もっと自信を持ってください！！みけいぬこさんの文才には到底敵いませんが、仲良くしていただけると幸です！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: a8b0369670 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» そして！！小説書かれていたのですね！しかも…私のようななんて…嬉し恥ずかし恐れ多い！でも嬉しいです✧︎共に楽しんでいきましょう！！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» コメントありがとうございます！そして友人申請気づかず申し訳ありませんっ！普段あまりないので💦仲良くしてくださいませ！深夜に発狂笑考えが纏まらず原作がハラハラ展開すぎてどうしようかと思ってました！普通の人生、波乱気味ですが歩ませていこうと思います！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年3月17日 12時
