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「ありがとう」
「緑谷くん……」
「……」
吐く息が白くなる
少し先で柔らかく冬美が緑谷に笑いかける
"焦凍とお友だちになってくれてありがとう"
そんな言葉が聞こえてきて
なんて優しい言葉なのだろうと
Aの胸はきゅうっと締めつけられた
緑谷と轟が友達になって冬美に何か得があるわけじゃない
それなのにその事に感謝しあんな風に笑顔になれる
その心が、とても綺麗だと思った
「楽しめたか」
「……はい、すごく新鮮、でした」
乗ってきた車にもたれかかり相澤が声をかけてくる
ずっと外で待ってた彼は暇ではなかっただろうか。ぺこりと謝意を込めて一礼するとぽんと優しく頭に手を置かれくしゃりと撫でられる
「俺のことは気にするな」
「……ありがとう、ございます」
何も言ってないのに先を越されたその言葉に素直に感謝の言葉が口から漏れた。その方が相澤にとって嬉しいのではないかと自惚れた事を思ったがちらと除きみれば柔らかな笑みがあって間違ってなかったとほっと胸を撫で下ろす
それも綺麗だと思った優しい言葉である事に本人は気づかないのだけれど
「…先乗ってろ。風邪を引く」
「はい」
そっと背中を押して促せば特に抵抗もなく後部座席に消えていく金を見て奥の家主達に相澤は視線を向ける
エンデヴァーの乗る車は定員ぴったりで(1人こっちに来てもいいのだがインターンの延長という事で一纏めのままだ)相澤は後ろに並走する手筈になっている
その意味も込めてエンデヴァーにアイコンタクトを取ると察してくれたのか1つ頷きが返ってきて後部座席の扉を閉めて相澤も運転するべく運転席に向かう
「あのっ……」
そこで冬美に声を掛けられ立ち止まる
少し気まずそうに視線を下げた冬美はその後意を決したように相澤に目を向ける
「次があるならもっとゆっくりお話がしたいです…Aくんが嫌じゃなければ」
「……」
食事会で何かあったのだろうか、どこか気まずそうな言葉濁すそれに深くは聞くまいと相澤は特に気づかない風に肯定の言葉を返す
「Aにもいい刺激になるでしょう。頻繁にはできませんがまたぜひ」
外部との接触 新しい世界を知ることはAにとってプラスになる
素性も知れて安全と言える環境断る理由は特になかった
冬美は同業者でもある
子供の扱いは申し分ないだろう
「ありがとうございます！また美味しいもの用意しますね！」
何より、その笑みだけで彼女が良い人であることの証明でもあった
．
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みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
