9 ページ32
「なんでだ！！」
「友達を紹介してほしいって」
「今からでも言ってこい！やっぱり友達じゃなかったってよ！！」
「かっちゃん……」
「……？…？？、……」
「……はぁ」
夕方、冬のせいで日が暮れるのも早く辺りはなかなかに暗闇の中豪華な門構えの前に止まった車から降りたAの耳に早々に聞こえたのは、穏やかではない言葉たちだった
「爆豪……、」
「あの、相澤さん……？」
「聞き流していい、挨拶みたいなもんだ…多分」
相澤が呆れながらも大丈夫だと言うので止まった足を再び動かし、豪華な門を潜る
潜った先は純和風の景色が広がり石畳の僅かな道のりを進みその先の背中を見つけた
「あ、……」
ここ最近で見慣れた雄英の制服を身に纏う小柄な背中が3つと一際大きな背中、そして入口からこちらを笑顔で出迎える女性の姿
それらを見渡してAの視線はあるひとつに収束する
赤と白の髪を半分にもつその少年を
「忙しい中起こしくださってありがとうございます！初めまして！」
柔らかな笑顔をうかべた冬美はそのまま視線をさらに奥にむけ、ぺこりと一礼してみせる。それにより皆の視線が背後に向けられた
「相澤先生もご足労いただいてすみません」
「構いません、ご招待ありがとうございます」
「え？！……え！！？」
「！……っせーなデク！耳元で騒ぐな！」
思いもよらぬ担任とその後ろの姿に緑谷は目を見開いて驚きを露わにする。爆豪も思わず軽く目を見開く。
しかし、知ってたのかそうじゃないのか分からないが颯爽とその場を駆け出し1人の少年に向かっていく紅白をみてすぐ眉間に皺がよる
駆け出す程かよ…とぽつりと呟いた声は秋夜に溶けた
「Aっ！」
抱きつかんその勢いに背後の高めの声が「まぁ」と驚きの声を上げる
どこか緩んだ末弟の横顔に
同じくどこか安心したような少年の微笑みに
思わず魅入ってしまった
「どうして……！？」
「えっと、夕飯に誘われて…って轟が呼んでくれたんじゃないの……？！」
「いや、俺じゃねぇ、けど嬉しい…ずっと会えてなかったから」
「え？でも、轟が招待って……え？…！？」
「私がお電話でご招待しました！焦凍からお話聞いたことあって会ってみたくて、Aくんだよね」
唐突に名を呼ばれ轟越しに見やるとその女性はニコリとAに柔らかい笑みを向けた
「焦凍がお世話になってます。姉の轟冬美です」
「あ、轟……」
Aはようやく、轟が誰を指していたのかを
理解した
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
