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「なんで自分は個性の訓練をしなくてもいいのか、とか思ってるだろ」
「……な、んで…」
「…分かるさ」
考えてた事そのままを言い当てられ、Aはぱちぱちと驚きに目を見開く。心の声でも読めるのか…と思ったものの相澤はなんでもない事のように話す
散々無理矢理に求められてきたのがぱったりなくなった
目の前で誰かの為にと頑張る人の姿に自分は何も出来ないのかと劣等感を抱く
「誰もが感じることだ。特にAは今までが求められてきたからな、求められないことに違和感を感じるんだろ」
「……それも、あるけど」
間違ってない、相澤の言う事は思っていたことだ
でも、もう一つAは生まれた感情がある
それを伝えるのは少し恥ずかしい
ちらと相澤を見ると優しい瞳でこちらを見ている
怒ったりしない、笑ったりしない
ちゃんと受け止めてくれる
相澤消太とはそういう人だ
だから、少し震える口を開くことが出来る
「……俺、も相澤さん達の…役に立ちたい…」
「……」
沢山助けてもらって
沢山優しくしてくれた
まだ早いかもだけど何か恩返しがしたい
力になりたい
その感情の芽生えは間違ったことなのだろうか
いらない、ものなのだろうか…
「……はぁ、お前は」
「！」
大きく脱力し、肩を落として額に片手を置いて項垂れる相澤にAは驚きに肩を震わせる
特大の溜息、それに一気にAの胸中を不安や申し訳なさが駆け巡る
「あ、ごめっ……なさ、俺……！」
「いや、違う……これは悪い意味じゃないから……」
そうは言われても相澤の顔は中々上がってくれない
それが更に不安を煽る
でしゃばったことを言った
相澤を困らせてしまった
そう思えて仕方がない相澤の態度にぎゅっと唇を噛んで悲しみに眉を顰める。迷惑になりたくはないのに、と思う
「お前は、ほんっと……」
「っ……ごめっなさ……」
絞り出された言葉のトーンの低さにビクリと肩が揺れて目を瞑る
呆れられてしまったか
そう思ったAの頭に、優しい熱がそっと添えられた
「ありがとうな、A」
「……」
かけられた言葉は感謝のそれ
添えられたのは相澤の優しい手のひら
くしゃりと髪を撫ぜられそのまま頬に滑り落ち無意識にAの顔が上がる
そこにはさっきより優しく細められた瞳をこちらに向ける相澤
怒ってないその表情に
どこか甘さのあるそれにトクンと心臓が大きく鳴った
．
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みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
