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「(眠い…)」
「氷叢ふらついてるけど平気か」
早朝5:45
朝独特の爽やかな涼しさを肌で感じながらAは黒色に指摘される通りふらついた足取りで仲間の背を追う
「平気…眠い……」
「あー氷叢の隣鉄哲と鎌切だっけ？」
「寝相の悪さと歯ぎしりのコンボ笑」
「笑い事じゃない……だから端がよかったのに」
骨抜の言葉に黒色が笑う
それにAはじとりとした眼差しを向けて昨日の夜の悲惨さを思い出してため息をつく。何故か隣に起きたがる鉄哲の圧に負け(拒むのも面倒な程には疲れていた)何も考えずにその寝床に落ち着いたA。誰もが予想していた通り鉄哲の隣は彼の寝相の悪さにより腕や足やらが遠慮なしにやってきてそれはもう寝づらかった。早々に横になるのを諦めたAは壁に寄りかかり薄手のシーツに身を包ませたのだが、そこにまさかの鎌切が歯ぎしりを始めるものだからそれが気になりすぎて眠れなくなってしまった
その時点で熟睡出来ていれば気にならなかったのだろうが(周りは疲れとお風呂の気持ちよさにほぼ爆睡)文字通り叩き起されてしまったAはその不協和音を聞く羽目になった。眠れなければ周りの人の気配も気になりだして眠いのに眠れないという状況にただ暗闇を見つめるしか出来なかった。朝日が上り部屋が明るくなってもとうとう眠気に身をまかせるのとはできず、今に至るというものだ
「枕を、伸ばす……」
「氷叢、伸ばすのは個性だよ」
「何言ってんだ。起きろ」
ブラドの言葉もよく分からない感じに耳に入ってくる。変なことを呟くAに拳藤が返し、呆れた様に回原が頭を軽く叩く
「突然個性を伸ばすと言っても……十人十色の個性があるしどう伸ばすのかわかんないんスけど」
「…回原が隣にいてくれたら寝れたのに」
「お前が勝手に鉄哲の方行ったんだろ、自業自得だ」
昨日は寝ぼけていて状況判断ができていなかった
普段の甲斐甲斐しさがなりを潜めた結果なのだが回原はまぁこれも経験だと内心親のような目線で考えてる事はAの知るところではない
眠いからか苛立たしげに尾が揺れる姿を横目にブラドの話を脳内で噛み砕く。筋繊維うんぬんはともかく、個性を伸ばすというのはその実、目の前に広がった光景に全身から血の気が引いた
「あ、死ぬかも」
ぽつりと思わず漏れた言葉は皆が思ったことだろう
限界突破
そう嬉々として告げられた死刑宣告に
回原は、今までの思い出が走馬灯のように脳内を流れたのであった
．
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みけいぬこ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございますっ！！更新強化していこうと思ってて他の作品とは少し違う視点でいこうと思うのであたたかく見守っていただけますと嬉しいです！ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やばいめっちゃ好きです！！大好きです！これからも無理せずに更新頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2023年1月29日 10時) (レス) @page48 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！ここを楽しみにしてくれてる人がいて喜びに震えております！頑張ります！ (2022年12月7日 11時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page31 id: f9704de043 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 月の光さん» コメントありがとうございます！魔ってました( º^º; )修正致しました！ご指摘ありがとうございます！氷叢くんいつか混沌に巻き込まれていくのですがなるべく穏やかにがんばっていきます(*`･ω･)ゞ (2022年10月4日 22時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月3日 18時
