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「はァ……はァ……」
「も、無理……！」
「お前……宍田におぶってもらってんだから無理なわけねぇだろ、……」
「疲れたぁ！」
日もだいぶ傾き空が橙色に染まる頃
息も絶え絶えにようやくB組は見えた宿泊施設と楽しそうに笑みを浮かべ仁王立ちしているラグドールの元に辿り着く
「A組にわずか遅れてゴールにゃん！」
「……あれ絶対…お昼までは無理だろ」
「あぁ、あれは私達ならって意味」
「やらしい…！」
「ん……」
お昼には合わなかったボブヘアの女性がそう言い、それに取陰はへなへなァとその場にへたり込む。流石の小大も疲れをその顔に浮かべている。かく言うAも流石に前線でひっきりなしに魔獣討伐をしていたので汗は流れていないものの息は少し上がっている
昨日の訓練の疲れもあって今すぐにでも布団に倒れ込みたいという思いが強い
「腹減ったァァァ……！！」
しかし、泡瀬がそう叫ぶように確かに空腹ももう限界2周ほどして結局お腹がすいたという結論に至る
「部屋に荷物運んだらすぐ夕食だ！！もうA組は集まる頃だから急いで集合！A組に遅れをとるなァ！」
「急ぐとか……無理、ノコ…」
「そこで張り合わなくてもよくないか……」
「お風呂入りたい」
ブラドの圧のある言葉に疲れた体に拳藤は呆れ小森と柳の背を何とか押して宿泊する部屋に歩みを促す。他の面々もぞろぞろと動き出すのを目の端に捉え
「さぁ……！にっくきA組にこれ以上アドバンテージを取らせるな！急げぇ……」
「口動かしてないで動けよ、物間」
「口だけは達者ですな……私はおぶりませぬぞ」
「いいよ、宍田。行こうぜ」
地に這い蹲ってそんなことを宣う物間の精神を本当に拳藤は案ずる……がもう時すでに遅しだろうとため息だけを残し背を向ける
「(どうせ、氷叢がほっとかないんだろうから…)」
「物間、立てる？」
「Aほっとけよ。甘やかすなって」
途端聞こえてきた声にほらね、と拳藤はくすりと口元を緩める
「氷叢……いい所に…さぁ、君の背を貸してくれ……！そしてその俊敏さで荷物置いて僕を食堂まで…！」
「いや、図々しい！Aもしゃがむなって！」
「ほっといても物間は動かないから、なら連れてった方がいいかなって」
普段のほほんとしててどこか抜けてるのに
皆に優しくて頼りになる副委員長
甘やかしすぎかもしれないが
彼がいるからいっか、と思えるのであった
．
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みけいぬこ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございますっ！！更新強化していこうと思ってて他の作品とは少し違う視点でいこうと思うのであたたかく見守っていただけますと嬉しいです！ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やばいめっちゃ好きです！！大好きです！これからも無理せずに更新頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2023年1月29日 10時) (レス) @page48 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！ここを楽しみにしてくれてる人がいて喜びに震えております！頑張ります！ (2022年12月7日 11時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page31 id: f9704de043 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 月の光さん» コメントありがとうございます！魔ってました( º^º; )修正致しました！ご指摘ありがとうございます！氷叢くんいつか混沌に巻き込まれていくのですがなるべく穏やかにがんばっていきます(*`･ω･)ゞ (2022年10月4日 22時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月3日 18時
