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強い、ギラギラとした敵意を宿らせる赤い瞳
鋭くそんな風に睨まれる日が来るとは思ってもいなかった
ヒーローとして、一人の人間として
選択を誤ったのだと痛感する
愛しい子のあるはずの腕がないその痛々しい姿に心が痛む
同じあの子の顔で、嘲笑うように微笑む目の前の少年が
「君は、何者だ……」
「何者、ねェ……？」
警戒しないといけないのに、足元がなくなってしまったように崩れ落ちそうで
あの子の居場所を、生存を確認し問いたださなきゃいけないのに、
震える両の手を抑えることで精一杯だった
「(顔真っ青じゃねェか…情っけな…)」
気丈に、平静を装ってる様に見せてその実少年の瞳に映るベストジーニストの顔はその特徴的なコスチュームと同じようになっていた。その後ろに立つホークスの顔はマスクでそこまでハッキリしないが瞳孔は驚嘆に見開かれていてざまあみろと鼻で笑う
一先ず、ここにこの2人がいるということは
ここがヒーロー陣営であるということで少年は内心安堵の息をつく
ここがもし敵陣営であったならば、少年はこれ程冷静に楽しんではいられなかっただろう
「(ツギハギ野郎とお面はぜってェ許さねェ…あとパッツン)」
この世の何よりも大切で幸せを願うものを今の状況に追いやり圧倒的に危害を加えたあいつらを許すことはない
目の前にいたなら問答無用で氷をブッパしていただろう
だが、こっち側ならまた勝手が違くなるというもの
「ひどいなァ、しばらく会わないとぼくの顔忘れちゃう？髪色は変わっちゃったけどほぼAのまんまのはずなんだけど。話し方も真似たらさ本人だろォ」
精神的にゆっくり攻撃してじわじわと苦しめてやる
お前らがAにそうしたように
悪戯に愛してくれたそのお礼を
«君はAくんじゃない、けどその身体はAくん…ってことでいいのかな»
「あぁ、この腕とられたの俺じゃなくてAだよ。すっげェ痛そうだった。痛いってもんじゃねェけどな…」
「っ…」
「俺は…ずっと見てた、見てるしかできなかった」
そう言って少年は眉を顰める愛しい人を思い痛む心にこの世界に今生きていることを実感する
「俺ァAの無意識の世界で生み出された…誰かを望み苦しみの中必死に誰かの助けを求めた頃にな」
個性が発現してすぐ誰にもその使い方も何も教わらなかったAが初めて助けを求めた証
それが彼だった
．
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みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！ (2022年9月30日 7時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2022年9月29日 14時) (レス) @page45 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - さきさん» わわわっ！なんという休日の使い方！嬉し申し訳なし<(_ _*)>でもありがとうございます！とても嬉しいですっ気づけばもう12…まだ続きますので更新頑張っていきます！ (2022年9月27日 7時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ガチで一気読みしました！！！！！！休日一日費やした。面白くてやばいです（？）語彙力失うくらい。更新待ってます！！ (2022年9月26日 22時) (レス) @page37 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 彩都さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいコメントꉂ( ˃ ⌑ ˂ഃ )日本語おかしくて嘆いてる私に優しい言葉嬉しいです！早足で終わらせた気が否めませんが…黒くん編行きたいと思います！目指せハピエン！( ߹ ^ ߹ ) (2022年9月22日 19時) (レス) @page29 id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年9月13日 14時
