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ぼくが…悪いの
『あぁ、そうだ。Aが悪いよ』
あの時、でんわにでたから
『知らない番号は出たらダメって、言われてたもんな』
さみしいって、思ったから
『お前を守るためにみんな頑張ってたんだ』
ぼくは、みんなとちがう
『そう、お前はヒーローになれないし、普通のただの子供だったんだ』
こんな個性、もってたから
『そう、あの部屋であの女と狭い世界で暮らしてればよかったんだ』
もっと、ってぼくが望んだから
『……そうだよっ、あんな女喜ばせたり他のやつのこと考えなきゃお前はもっと普通に平凡に暮らせたんだ…！』
ぼくが、わるい…ね
『……っ』
ふ、と腕に伝わる透明な壁が消えた
それに驚いて俯いてた顔を上げると
澱にまみれ、雁字搦めに拘束されたままのAが初めてこちらを向いていた
涙に濡れた無垢な深紅の瞳を向けてそこに黒いAを映していた
「ごめんね…ぼくがわるいこだからたくさん、めいわくかけた」
『A……』
「ごめん、ね、、ばくご…」
『っ！』
黒いAを瞳に映し、違う人の名を紡ぐ
それが苦しく感じるがきっとそれは口調が似てるから
ずっとAを見てきて1番近くに、そしてAの深い所にいたから
無意識のうちに似てしまった、真似てしまった
「ばくご、と……もっといっしょにいたかった……」
『……お前にこの世界は早すぎたんだ、一緒にはいられねぇよ』
「そ、かも……たくさんめいわくかけた、ごめん」
『……』
今のAが何をしようとしてるのか
黒いAには手に取るように分かった
それをさせるわけにはいかない
Aの個性はAのものであって、
黒いAには完全にそれを扱うことは出来ない
から、今の勘違いを利用することにした
壁がなくなったのでふわりとその場に飛び上がりAに近づく
そのまま両腕で優しくAを包み力強く抱きしめる
今までずっとこうしたかった
『消えるな、そう望むな…！お前が消えればいいなんて許さねぇ』
「ばくご、に…めいわく、かかるっ…ぼくはいちゃいけない」
『俺が変えるから…お前が生きやすい世界に…！』
死ぬな、その願いを込めて黒いAは強く強く
Aを抱きしめる
その願いが叶うようにと、祈りながら
一筋の涙が頬を伝う
『俺、を置いて行くな…クソガキ…っ』
．
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みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！ (2022年9月30日 7時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2022年9月29日 14時) (レス) @page45 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - さきさん» わわわっ！なんという休日の使い方！嬉し申し訳なし<(_ _*)>でもありがとうございます！とても嬉しいですっ気づけばもう12…まだ続きますので更新頑張っていきます！ (2022年9月27日 7時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ガチで一気読みしました！！！！！！休日一日費やした。面白くてやばいです（？）語彙力失うくらい。更新待ってます！！ (2022年9月26日 22時) (レス) @page37 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 彩都さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいコメントꉂ( ˃ ⌑ ˂ഃ )日本語おかしくて嘆いてる私に優しい言葉嬉しいです！早足で終わらせた気が否めませんが…黒くん編行きたいと思います！目指せハピエン！( ߹ ^ ߹ ) (2022年9月22日 19時) (レス) @page29 id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年9月13日 14時
