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相変わらず澄んだ瞳だな、とホークスは思う
｢あー、はじめまして…って言えばいいのかな｣
雄英文化祭の警備を自ら申し入れたホークスは今日Aに会うことを目的としていた
最後に会ったのは病院で。懇々と眠る傷だらけの姿
あれからどうなっただろうとずっと考えていた
腕にかかるぬくもりとしっかりとした重さ
血色もよく元気そうな姿のAに人知れず安堵していた
｢はじめまして？｣
｢え？｣
記憶がなくなるかもしれない、
それだけは聞いていたけどその後の事は聞かないようにしていた
後ろめたさもあったしあまり情報を持ちすぎるのも立場上良くないと思っているから
実質1日しか会っていない自分のことなんて思い出せていないだろうと思っていたのだが、何やら目の前の仔竜は違和感がおありのようで…首を傾げるその仕草に冷や汗が頬を伝う
｢…ほーくす｣
｢！｣
名前を呼ばれたことに驚き半分、嬉しさ半分
きょとんとした瞳をまっすぐ向けてくる
ああ、その瞳に見つめられると普段の仮面がつけられなくなってしまう
どうにもこの瞳には弱い…
｢はは…覚えてたのね｣
｢たいいくさいで今みたいに空をおさんぽした｣
｢したねー、うれしいよ｣
覚えていてくれて、その言葉は飲み込んだ
自分を覚えているならあの日のことも覚えているのだろうか
君を見捨てた、あの悪夢の日を
｢…はね、もらったはね。なくしちゃって…ごめんなさいおとしたばしょ覚えてなくて｣
｢…｣
しゅんと俯くAの真っ白い頭を見つめる。覚えていない、と君は言う
君がなくしたわけじゃない
俺が君から
｢気にしなくてよかばい｣
ポツリと漏れた言葉にAがまた顔を上げる
見えた赤は何もかも見透かすようにじっとホークスをみつめる
｢ん？どうした？｣
｢…また、どこかいたいの？きょうはなおす？｣
当たり前のようにそういうAに、ホークスの呼吸が一瞬止まる
また、とAは言う
それは体育祭の日の会話を覚えている証拠
＿＿いたいなら、いたくなくなるようにする…よ
｢(この子の本質なのね、散々痛めつけられ使われてきたはずなのに)｣
ヒーローであると同時に公安でもあるホークスは、公安で捕らえた身藤からAに関するこれまでの所業を全て聞いている
洗脳したAの個性発動の条件も何もかも
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
