22話 君からの贈り物。 ページ22
「これがバイオリンなんですね。」
「？ルリ知ってたのか？」
「はい。百物語で」
『百物語、』
「それはどういう話なのだ？」
かぐや姫はひまわり畑でバイオリンを奏、月に向かって寂しげに泣きました。
「んー、かぐや姫ねぇ、」
「またなんか千空の親父の助言か？」
『満月、ひまわり畑、バイオリン、』
そして、かぐや姫。
「いいや。これは恐らくリリアンがAに送ったメッセージだ」
「もう謎は解けたか？」
『まあね。明日答え合わせでもするかな』
もう夜は遅く。子供たちは寝床に帰っていった。
大人組や現代人組はまだ残っていた。
「それにしてもA、バイオリンの腕は素晴らしかったぞ」
『ありがとう』
「ほんとかっこいいよ！！」
『そういえば私何歳なんだろ。』
「3700年立ってんだから数えなくてもいいんじゃねぇか酒は飲めるぞ」
『千空、君は飲みすぎだ。なぜ酔わないか不思議だ』
「そうだぞ！千空！飲みすぎは体に悪いぞ！」
「わかったわかった」
いい時間になった頃。
「A送ってく。」
『いや、別に大丈夫だけど、きみはほんとに酒に強いな』
「なぁ、A」
『ん？』
後ろを振り向けば千空が5本のひまわりを持っていた。
「これは俺からだ」
『ぁ、ありがとう』
なんだか、変な気分だ
君が花言葉を知らないのは分かるけど、相棒からこれを渡されると、
心に芽が生えたみたいに、いいや、考えるのはやめよう
千空、君は何を思ってこれを渡してくれるのだろう。
分からないことがまたひとつ増えてしまったよ。
ひまわりの花言葉 【私はあなただけを見つめる。】
君にあの時出会って良かった。
必要としてくれて良かった。
また会えてよかった。
『千空』
「あ？なんだ」
『いいや。君も花をあげることをするんだと思ってね。』
「まあ、お前だけだろうがな」
『相棒の千空じゃなきゃ惚れてるね』
「そうかよ。」
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←21話 静けさはすぐ消える。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みたらし団子 | 作成日時：2024年1月8日 23時
