相棒 (ページ1)

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1話はじまりページ1

小さい頃からマセガキだったと今は思う。
でも、小さい頃はこれが普通だと思ってた

私は家でもずっと本を読んでいた。それは小学校に入ってからも変わらずに。なんでも教えてくれる本を私は師匠だと思ってた。

だからか、友達は、いない訳では無いが、

「Aちゃーん！」

物好きのこいつしかいない。一応小学1年生からクラスが一緒である。そして、今年で6年生。

『それで、どうしたの杠』

「千空くんたちに会ってもらいたいの！絶対楽しいよ？！」

『いや別にいいって隣のクラスの人でしょ？興味無いし。』

「えー！」

『本読んでるか、杠と過ごした方が楽だ』

「もう！Aちゃんったら！」

なんで照れてんだよ。やっぱこいつ変。

そして、今日は席替えでまあ、席替えといっても私たちは隣以外なったことがない。仕組んでるのかってくらいだ。だから多分今年も

「やったー！また隣だね！強運だね」

『そーだね』

杠の運がいいのか、私が強運過ぎるのか、

「そういえば今日うちでご飯食べない？ってお母さんが言ってたんだけどどうかな？6年生になった記念！」

『杠のお母様恒例のやつね。もちろん行くよ。本屋行ってから行く』

「まってるね！」

まあ、色々あってあまり家に保護者が居ない時が多い私のことを気遣って杠のお母さんが誘ってくれることが結構ある。もはや住んだ方が早いレベルだ。

そして放課後。私は1度家に帰り、本屋に向かう。いつも通り帰りは川辺の道を通っていると1枚の紙が飛んできた。

ロケットの設計図？でも、ここが少し直した方が良さそうだなと思ってそこを勝手にポッケに入ってたペンで書き換えた。

「おーい！！ここら辺に紙が飛んで来なかったか！」

『もしかしてこれのこと？』

「そうだ！それだ！ありがとう！千空あったぞ！」

「おう、たすか、、る」

『ごめん。まさか持ち主がこんな早く見つかってしまうとは、
勝手に書き足してしまってごめんね。それじゃあ』

「ちょっと待ちやがれ、ｸｸ、唆るじゃねぇか！おまえAだろ！隣のクラスの変人！」

『？変人？』

「いやお前だよ」

『失礼なガキだな』

「なんでここが違うと思った？」

『そんなの簡単だよ。━━━━━━━━━━━━━となるからして、ここを変更したわけ。』

「ほーん。なるほどな。大樹これ作り直して明日またやるぞ」

「わかった！すごいなA！」