ひとめぼれ (青 × 黄) (ページ41)

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赤 side

少し前には淳太と横山くん大倉くんの姿。そして隣には眠たそうなすばるくん

「もー、すばるくん寝んとってくださいよ？」
「ふぁあ～…。こちとら朝に叩き起されてんねん……眠い」
「めっちゃ想像つくわぁ、村上くんにでしょ？」
「そうそう、ヒナうっさいわホンマ…。特に笑い声」

特に笑い声がうっさいとか言う割にこの人村上くんめっちゃ笑わしとるから多分天邪鬼何やろなぁと俺は笑う

「何わろてんねん」
「すみませーん！」
「…はぁ、まぁええわ」

俺達は歩くんが遅いんか、それとも前の3人が早いんか、どんどん背中は遠ざかっていく

「…お前ももう高校生かぁ」
「去年も言うてましたやん」
「毎年言うたるわ！」

幼い頃から村上くんはもちろん、横山くんとすばるくんには特にお世話になってきた。もちろん他の4人にも抱っこされた記憶はある

「今の将来の夢はなんなん？」
「また聞きますー？」
「毎年聞くしー」
「……将来の夢、かぁ」

隣のこの人はまさに将来の夢を現実にした人

「まだ見つけてない、って言ったらどう思います？」

毎年聞かれる度に毎年こう答えては

「別に全然ええ」

と返される