ひとめぼれ (青 × 黄) (ページ27)

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「で、この公式をこう当てはめんねん」
「えーと…あ、これ？」

明日は数Ⅱと化学のテスト。まずは数Ⅱを教えてもろてるんやけど、やっぱり淳太が教えてくれるとわかりやすく俺でも理解出来る

…ただそれを本番に発揮できるか知らんけど

「淳太は将来教師になったら？」

ふと尋ねたこの言葉に淳太は顔を歪める。え、何で？

「………そのつもりはないから」
「そっ、か」
「ほら！次やろや！」
「お、おん…」

いつもの淳太に戻り、また勉強を教えてくれる

「日も暮れてきたなぁ」

それから2時間ほど、ふと俺が窓の外を見るとそこはオレンジ色に染まっとった

「せやな、勉強もそろそろ終わろか」

この調子やと大丈夫や思うしと淳太が続ける

「あの、さ、淳太…」
「ん？」
「晩御飯食べへん？ほら、お昼もコンビニでのパンやったし…」
「ん。ええよ」
「ホンマに！？」
「お、おう…そんなに喜ぶか？」

めっちゃテンションの上がる俺を見て若干呆れる淳太。でも俺からしたら最高に嬉しい。なんたって2人きりでの夕飯やから！！

「じゃあどこ行く！？」
「流星は飯作れへんの？」
「……親に頼りきってるからなぁ」

そうやって淳太をキッチンまで連れていき冷蔵庫を開けて見せる

「これ全部流星のお母さんが？」
「妹もたまにくれるけどな」
「すごいやん！なぁ、俺も食べてええ？」
「おん！ええよ！これにしよ！」
「やった！ありがとー」

ニコニコと喜ぶ淳太も可愛ええ…

こうして一緒にオカンの作った筑前煮を平らげる