【名探偵コナン】転生案件はお呼びでない 2

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高校の同窓会があるから来いとそこまで仲良くなかった同級生から連絡が来た。




ばっくれてやろうかと思ったがそこまで度胸のない私は渋々同窓会に参加したが帰りたい。




同窓会って言っても飲み屋で同級生で集まって宴会コース頼むだけ。




酒だけは飲むなと諸伏景光と降谷零に念を押されたから烏龍茶で我慢しよう。




来たはいいが高校時代親しくしていた人なんて一人もいない。留学とバイトで忙しくて仲良しごっこする時間はなかった。




だから「久しぶり、綺麗になったね」とか言って話しかけてきたお前は誰だ。




綺麗になったねとか嘘つくな、高校時代から何一つ変わってないんだよこっちは。




「今、何してるの？」とか「彼氏はいるの？」とプライベートのことを聞きまくってきて正直ウザいです。




「しつこいと本当に嫌われますよ」と一喝してから席を離れる。本当に帰りたい。誰か助けてくれ。




お手洗いに行くふりしてぶらぶらうろついてたら喫煙所があった。そして中にグラサンかけた見覚えありまくりの人がいた。




その人も私に気が付いたのだろう。手招きしてきたから喫煙所に入った。




幸いなのか何なのか喫煙所には私とグラサン以外はいなかった。「何でこんな所にいるんですか」と聞いたらこっちの台詞だと言われた。




私はあれだ、同窓会だ。それと煙草一本ください。




「…お前吸えたのか」




吸えないことはないです。前世では結構吸ってたから。




喫煙所にあった椅子に腰掛けて一本煙草をもらった。「ライター貸してください」と言ったら「必要ねぇだろ」と返ってきた。




肩に手を置かれて顔をグッと近付けてきた。触れ合ったのは互いの煙草の先。




私が咥えた煙草に火が付いたのを確認すると松田陣平は隣の椅子に座った。




「…ライターの方が早い気がするんですけど」




「それだと面白くねぇ」




意味分からないな、この人。煙を一回吐いて何故ここにいるのか聞いてみると「上の連中に連れてこられた」とのことだった。萩原研二は上手く逃げたらしい。




「帰りたい」とほざいたら「だったらこれ切り上げて飲み直しに行くか」と提案された。




まだそっちの方が良いと思えたのはこの人だからだろう。「それも良いですね」と冗談で答えたら「いい感じに抜け出して来い、店の前で待ってる」と言って喫煙所から出て行った。




「了解です」と笑って煙草をじっくり味わい同窓会に戻った。

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