【名探偵コナン】転生案件はお呼びでない 2 (ページ15)

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担当さんとの打ち合わせも終わりいつもと違う道を歩いていたら何故か水浸しになった。

ちょうど公園の前を歩いていたら何故か水風船が飛んできて顔面ヒット。

百歩譲って夏場なら良しとしよう。だが、季節はまだ冬なんだよ。寒いよ、凍え死ぬんだけど。

公園の中から「すいません」と声がする。何処かで聞いたことあると思ったら帝丹小学校の少年探偵団の子達だった。

その中には当然昨日の少年もいたわけで「あ、昨日の」と言われたがその前にタオル持ってない？お姉さんそろそろ寒いかな。

少年探偵団の子達が「近くに博士の家があるからそこに連れて行こう」と私の袖を引っ張って移動し始めた。

博士ってあの博士か、いやそれにしても何だこの幸運なのか不運なのかわからない状況は。

結局博士の家でタオル借りて何故かココアが入ったマグカップを持っている。博士、面目無いです。

「お姉さん、ごめんなさい」と誠意ある謝罪をもらったから全然怒ってない。最近の子は礼儀正しいな。

服は濡れたがパソコンが濡れなくて良かった。濡れて壊れたら発狂してた。

「ねえ、お姉さん。そのパソコンに新作入ってるの？僕読みたい」と猫被った江戸川コナンくんが猫撫で声でそう言ってきた。

苦笑いで承諾をすると遠慮なくパソコンを使い始めた。本当にこの子、いろんな意味ですごいと感心する。

ココアを飲みながら阿笠博士と話をしたら意気投合してしまった。貴方も小説読んでくれてたのかこっぱずかしくなってきた。

話が弾む中、小学生三人組が色々と質問責めにしてくる。ハーフなのか、仕事は何か、何歳なのかと一つ一つ答えていればインターホンが鳴った。

阿笠博士が出ると「すいません、また作り過ぎてしまって」と何処かで聞いたことある声がした。

玄関の方を覗いてみたら糸目で眼鏡の美形のお兄さんが鍋を持って立っていた。

うわっ、と声が出そうになったがそれを飲み込む。このタイミングで遭遇するのかよと泣きたくなるのは仕方ないと思う。