【名探偵コナン】転生案件はお呼びでない

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数分で答えは出た。同居の件は良しとしよう。部屋は余ってるし、同居は別に構わない。




一つ聞きたいことがある。降谷零はこれを許したのか否か。公安として、兄として許したのか聞きたい。




答えは、公安としては許したが兄としてはギリギリ駄目だと言ったらしい。




本人の意見を尊重するように言われたらしいが今更そんなこと聞くのか。拒否権なんてないだろうに。




生活に支障が出なければ断るつもりはない。協力者についても同様なので後は勝手にどうぞ。




申し訳なさそうに「ありがとう」と言って来たものだから気にするなと言ってPCを開く。




仕事だよ。締め切り近いから早めに終わらせたい。カタカタとキーボードを打っていると隣に諸伏景光が座った。




チラッと隣を見るとニヤニヤしながらこっちを見てきた。何でそんな嬉しそうなのか聞いてみた。




「こうして過ごしてるのが夢みたいだから」とぼやいていた。デコピンをしてから夢なわけないだろと言ったらまたニヤニヤしていた。




変なのと言ったら「知ってる」と言って大型犬の如く擦り寄ってきた。暑苦しいと言ったが離れる気は無いようだ。




仕方なくそのまま仕事を済ませることにした。







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外での打ち合わせが終わり玄関を開ける。リビングにて書類を触っていた諸伏景光が「おかえり」と笑顔を向けてくる。





この人と同居し始めて1週間と少し。人というのは慣れる生き物だとは聞いていたけど、馴染みすぎだろ。




「仕事ですか」と聞いてみたらそうだけどもう終わった。と言って書類を片付け始めた。




自分のも淹れる序でに相手の空いたマグカップに珈琲を注いだ。一連の流れをただじっと見てくるものだから「犬みたい」と呟いてしまった。




「まぁ、今は飼い犬みたいなもんだからな」みたいなことをサラッと言ってしまうこの人は疲れているのだろうか。




公安だもんね、自宅勤務でも死ぬほど労働させられてるのか。ごめん、全然気付かなかった。





そういえば、たまに外出てるけど変装とかしているのだろうか。その辺どうなんだと聞いてみると「見てみる？」と聞かれたので頷いた。




数分したら長身の目隠れイケメンが現れた。メイクしてるんだ。じっと見たら諸伏景光だと分かるが初見は気付かないだろう。





これはこれでカッコいいけどいつもの方のが好きだなと言ったらすぐに着替えてきた。うん、やっぱりこっちの方が好みだな。

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