【名探偵コナン】転生案件はお呼びでない

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バイト復帰して数日、ストーカー被害が止まることを知らない。胃にまた穴が空きそうです。




付け回すのはいい加減にしてほしい。恋文もまともに読んでないからね、一通目で胸焼けしそうな文章だったし。




今だってバイト帰りに待ち伏せされて絶賛リアル鬼ごっこ中。だって、相手がナイフ所持してんだよ？逃げるしかないじゃん。




まだ人通りの多い商店街の中に入り、なんとか撒こうとしたが思いっきり人とぶつかった。




慌てて謝ろうとしたが目の前の人物に顔が引きつった。




「あれ？Aちゃんじゃん。どうしたの、そんな慌てて」




何故ここにいるよ、萩原研二。いや、この人も一応警察。今の状況を相談してみてもいいかもしれない。




というわけで短く端的に「ナイフ所持のストーカーとリアル鬼ごっこ中」と言ってみたら血相変えて心配された。




いつから？と聞かれたから数ヶ月前からと答えると怒られた。何で早く言わないの⁉︎と言われましても。




「家バレしてるみたいだし、今日は家帰らない方が良い」と言われたからネットカフェにでも泊まるかな。




「なんなら俺の家来る？」と聞いてきた。良いんですか？と返したら驚かれた。はぁ？聞いてきたのそっちだろ。




ネカフェよりそっちの方が安心するし財布も軽くならずに済むから出来れば泊めてほしい。




「あー…うん、知ってた」と何か諦めたような悟り顔をして泊まってもいいと言ってくれた。




マジすか、やった。お邪魔します。やっぱこういう時頼りになるのは警察の友達だな。




萩原研二の住むマンションに到着、適当に寛いでと言われたからとりあえず座った。




麦茶出されたのでちびちび飲みながら状況説明。狂気の恋文事件とストーキング行為について話したら警察行けよと怒られた。




行って言った、証拠ないと投げ返された。ブチ切れそうになったけどその場は抑えたことを報告。




現在は証拠集めに奮闘中だと伝えると無言で携帯端末を出して何処かに通話し始めた。




何してるんだ、と聞いてみたら「知り合いの警察官に相談した。しばらくAちゃんの近所巡回してくれるって」と返ってきた。




萩原っ！私はお前がこんなにも頼れるやつだとは思ってなかったけど、見直したぞ！！




「え、俺馬鹿にされてる？」と言っていたがしてないしてない。もう尊敬の域に達した。べた褒めしたら顔真っ赤にして部屋から出て行った。なんかごめんなさい。

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