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納得いったような顔をしている二人を置いて、Aは血まみれの男を抱き上げた。勿論傷に響かないように細心の注意を払っている。
「炭治郎、善逸、妾はこの男を治療できる場所に運ぶ。その間二人で鬼を狩ってはくれぬか？」
そう言いつつ立ち去ろうとするAに善逸が慌てて待ったをかけた。内容は「行かないでぇぇぇ！！」とか「俺弱いから！守ってくれよぉぉぉ」など、そういった内容だったので割愛。
「善逸！やめないか！」
涙でグシャグシャになっている善逸を、炭治郎が抑え込みやっとAは動く事が出来た。その場にいた正一とてる子は苦笑いだ。
「ここに戻って来れるかは分からぬが、死ぬでないぞ！！」
そう言い残し、走り去るAを見送り、炭治郎と善逸は、屋敷の中に足を踏み入れた。
一方Aは、藤の花の家紋の家敷のある方角に走り出していた。正直Aの腕の中にいる男は、助かるどうか五分五分と言ったところだ。
「死ぬ…のか？おれ…やっと、でられたっのに…」
「何弱気な事を言っておるのじゃ！もう少しで着く、それまで堪えるのじゃ！！」
A自身、相当焦っている。
ものの数分で藤の花の家紋の家に駆け込み、すぐに医者の手配をし、事の成り行きを見守る。
「容態は？どうじゃった？」
「なんとか一命はとりとめました。後遺症もほとんどありませんよ」
「……そうか、それは良かった。急に駆け込んですまなかったのう、おかげで助かった」
“一命をとりとめた”と聞き、Aは良かった、と安堵の溜め息を吐いた。他人のためにここまで親身になれるのもAの良いところだ。
そんな様子に上品に微笑んでいた“ひさ”は、「そう言えば」と喋り始めた。
「他の鬼狩り様たち三人が先ほど到着されましたよ。お連れ様でございましょうか？」
「三人……？」
「花札のような耳飾りを付けた方と、金髪の方、そして猪の被り物を被っている鬼狩り様達でございます」
「あぁ……その部屋に案内してはくれぬだろうか」
「えぇ、出来ますよ、今ご案内いたしますね」
炭治郎と善逸なのは分かる、だがもう一人は…？と、考えていると、「ガハハハ！！」と元気な声が響いて来た。
「あ！A姉さん！お帰りなさい！」
「A姉ちゃァァァん！！助けてくれよぉぉぉ！！この猪がさぁぁぁ！？」
「誰だお前ェ！！俺と勝負しろ！！」
「……個性の大渋滞じゃの」
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月縹(プロフ) - 広海さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！前程更新頻度は高くはないけど、見てくださる方がいるなら頑張れます😭😭 (2021年11月12日 21時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです。これからもがんばってください! (2021年11月12日 20時) (レス) @page47 id: 4ad4f67aa2 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 闇姫さん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！無限列車…カ、カキタイ… (2020年10月12日 20時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - 凄い面白かったです！無限列車も見たいなと思っております！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: aeb4d97102 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 腐りかけの果物さん» こちらこそありがとうございました！！他の作品(新作とか)なども読んで頂けると嬉しいです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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