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此処に来たからには、家族の誰かが鬼に殺された事になる。(例外はあるかもしれないが)
当然、目の前で無邪気に笑っている義勇もそうな訳で、少しでも会話が途切れれば悲しそうな顔をする。
「……」
今だってそうだ。唇を噛みしめてきつく目を瞑っている。
その様子の義勇に何かできないかとAが頭を働かせていると、「ただいま戻りました」と言う二人の子どもの声と共に、戸を開く音が部屋に響いた。
「あ、A姉さん！久しぶりだな！」
「A姉！！久しぶり！！会いたかった！！」
入ってきて一番にAに声を掛けた宍色の髪の少年、錆兎と花柄の着物の少女、真菰に義勇の意識が逸れる。完璧に笑顔とまでは行かないが、歳が近い子がいる事が嬉しいのか、瞳が少し輝いている。
「「？」」
本人達は状況が掴めず混乱していたが。状況を察したのかそれぞれ自己紹介をした。
このAを含めた四人が仲良くなるにはそう時間はかからず、義勇はAの事を「A姉さん！」と元気に呼ぶようになった。
その様子に満足そうに頬を緩ませたAは後日、大量の甘味を持ってきたそうだ。
＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
鱗滝の指導と、Aの手助けもあって三人はメキメキと力を付けて行った。
数か月後には、鬼殺隊士になるための最終選別と言われるものに行くらしい。
Aには無縁の話だが、三人には死んでほしくないため
「良いか？雑魚鬼程度にどう煽られようが、罵られようが決して呼吸を乱すな。風の噂によると、鱗滝に恨みを持っていて、鱗滝の弟子ばかり食う鬼がおるらしい、そやつを見つけたら極力逃るのじゃ」
などと口酸っぱく言っていた。
基本Aは子供が好きだ。鱗滝の弟子は特に。だから極力鱗滝の弟子が死なないように選別の情報を沢山集めている。
だが、これまで送り出してきた鱗滝の弟子は、大半がその鬼に食われてしまっている、その事にAは爆発寸前なのだ。
「本当なら妾も付いて行ってその輩をバラバラにしてやりたいんだがのう……鱗滝め……！」
そして大体二言目にはこれを言っている。
実は毎回選別に乗り込もうとするのを鱗滝に悉く止められているのだ。
「あはは、A姉さん落ち着いて…」
「A姉……」
「あはは……」
そのAに呆れる三人が鱗滝には日常になっていた。
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月縹(プロフ) - 広海さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！前程更新頻度は高くはないけど、見てくださる方がいるなら頑張れます😭😭 (2021年11月12日 21時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです。これからもがんばってください! (2021年11月12日 20時) (レス) @page47 id: 4ad4f67aa2 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 闇姫さん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！無限列車…カ、カキタイ… (2020年10月12日 20時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - 凄い面白かったです！無限列車も見たいなと思っております！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: aeb4d97102 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 腐りかけの果物さん» こちらこそありがとうございました！！他の作品(新作とか)なども読んで頂けると嬉しいです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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