Scarlet Destiny～アズカバンの囚人〜IV【ハリーポッター】 (ページ21)

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『どうしてそれをご存知なんですか？』

ルー｢それ以外、吸魂鬼(ディメンター)を追い払えるものがあるかい？｣

私とハリーは何が起こったのか、ルーピン先生に話した。話し終えたとき、ルーピン先生がまた微笑んだ

ルー｢そうだ。君たちのお父さんはいつも牡鹿と蝙蝠に変身した…だからわたしたちはプロングズとレーヴァテインと呼んでいたよ｣

ルーピン先生は最後の数冊の本をスーツケースに放り込み、引き出しを閉め、私とハリーの方に向き直った

ルー｢さあ________昨夜、叫びの屋敷からこれを持ってきた｣

ルーピン先生はそう言うと私達に透明マントと忍びの地図を差し出した

ルー｢わたしはもう、君たちの先生ではない。だからこれを、君たちに返しても後ろめたい気持ちはない。わたしにはなんの役にも立たないものだ。それに、君たちとロンとハーマイオニーなら、使い道を見つけることだろう｣

ハ｢ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ、レーヴァテインが僕達を学校から誘い出したいと思うだろうって、先生、そうおっしゃってました…おもしろがってそうするだろうって｣

ハリーが地図を受け取るとそう言った

ルー｢ああ、その通りだったろうね。ジェームズとヴラドだったら、自分の子供が、この城を抜け出す秘密の通路を一つも知らずに過ごしてたなんてことになったら、大いに失望しただろう。これは間違いなく言える｣

ルーピン先生が言い終わると、ドアをノックする音が聞こえた。ハリーは急いで忍びの地図と透明マントをポケットに押し込んだ。私達は振り向くとダンブルドア先生がいた。私達を見ても驚いた様子もない

ダ｢リーマス、門の所に馬車が来ておる｣

ルー｢校長、ありがとうございます｣

ルーピン先生は古ぼけたスーツケースと空になった水魔の水槽を取り上げた