機械人形師【ONEPIECE】

#14 ページ15

パチパチ キラキラ



麦わら帽子の少年 モンキー・D・ルフィは今まで感じたことのない新しい感覚に頭上へ大きな ？ を浮かべていた

何故か目の前がいつもより一層 輝いて見える



彼の瞳に映っていたのは１人の少女であった













麦わらの一味は賑やかな町を楽しんでいた
人々は皆笑顔で楽しそうに談笑している
平和という言葉がよく似合うところだ、足取りが軽くなるのは仕方がないだろう


そんな中、船医のトナカイに小さな衝撃が走り、後ろへと転げた
驚きで慌てて体を起こすと目の前には黒が広がっていた



『あっ……ごめんなさい。ぶつかっちゃって、お怪我はない？カピバラさん』


「おれこそごめんな!!おまえも怪我はーーーーってェ!!おれはカピバラじゃねェーっ!!」


『たぬきさん？』


「おれはトナカイだァああああ〜っ!!!」



ぶつかったのは真っ黒な服を着た少女
だが露出している足や首、腕は心配になるほど真っ白であった


「お、おまえ、肌が白すぎないか？まさか!!なんかの病気か！？」


『………普段はコートを着ているから、肌が焼けないの』


「そうなのか!!!」


『心配してくれるなんて、貴方もしかしてお医者様？』


「!!そう!!おれは医者なん…ーーーーーっ、おまえ、おれが怖くないのか……？」


他のトナカイとは違う青い鼻、それに加え二足歩行でましてや話している
なのに少女は怖がったり不気味だと顔を歪めたり等一切せず、自身をじっと見つめて淡々と会話をする


『むしろ会えて嬉しい……トナカイは会話ができる生き物だと知れたから』


「いや……おれは悪魔の実を食べたんだ、普通は喋らねェよ」


『へぇ 悪魔の実。ね＿＿＿＿』


「？」


目をスッと細めたことに小さな小さな違和感を感じ、口を再び開こうとした

が、後ろから大きな声で自身の名を呼ぶ声が聞こえ振り向いた


「おーいチョッパー!!!なにしてんだ？」


「あ!ルフィ!!」


『！』


「ん？誰だお前？」


少年は仲間の後ろに見知らぬ少女がいることに首を傾げた
少女は大きな瞳で彼を見たあと小さな息を吐き名を名乗った




『私はラレグ、貴方は？』


「俺はモンキー・D・ルフィ!!!海賊王になる男だ!!」


『でぃ……』





「よろしくな！」太陽のように笑った彼の笑顔を、人形師は忘れないだろう













麦わらの一味 船長 モンキー・D・ルフィとの接触成功

#15→←#13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す