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赤色の王子様 ページ1
今でもたまに
瑞稀くんのことを思い出す時がある。
あの頃私たちは14だった。
NHKの食堂だった。
「そんな辛気臭い顔して飯食ってると、
美味しいもんも不味くなるぞ。」
赤色の王子様みたいな衣装を来てる少年は
リアル王子様だった。
多分最初から私はみずっくんに、
一目惚れしてたんだと思う。
『すいません。 』
ただ謝ることしか出来なかった。
この仕事もちょうど辞めようとしていた時期だった。
「何があったか知らないけどさ、
ここにいるってことはなんか夢があるんでしょ?
俺国民的スーパーアイドルになりたいんだ。
って、初対面の相手に何言ってんだろ。
キャラじゃねーし、忘れて。」
みずっくんの目は真剣だった。
私はあの時この人ならなれると思った。
今でもみずっくんは夢を追い続けている。
『君、偉そうだけど、なんか、
忘れかけてたこと思い出した気がする。
ありがとう。』
あの日みずっくんに会ってなかったら
私は今この世界にいないと思う。
私は今でも、女優をやっている。
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作者名:まる | 作成日時:2022年2月15日 21時