IRI$ Tiger (ページ23)

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龍也「数年前、閑也さんは、密売の依頼を受けた、そうですよね？」

閑也「まって、なんでわかるの！？」

龍也「そこに刑事さんがやってきて、閑也さんを止めようとしていましたよね？その刑事さんの名前は……川島、如恵留さん？」

海斗「川島さん！？」

龍也の話を聞いてしまっていた松倉が如恵留の名前を聞いて狼狽えた。なぜVoidにいた川島さんが、刑事を？

如恵留「ねえねえ、面白そうな話してるじゃん、俺も混ぜてよ」

そこへ如恵留がワクワクしながら近づいてきた。

海斗「川島さんなんでこんなところに！？」

如恵留「たまたま通りかかっただけだよ」

閑也「刑事さん！？」

如恵留の姿を見た閑也は混乱した。数年前、たしかにこの刑事は閑也の腕の中で息を引き取ったはずだったからだ。

龍也「話を聞いてください！あなたは、持っていた拳銃で川島さんのことを撃った、そう思っていますよね？」

閑也「お前……なんで今更そんなことを言うんだよ」

閑也にとっては傷の一因となっている過去の話を他人から聞くことが苦痛だった。

龍也「それは違います」