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me side
──深い尊敬。
言い換えるならば、それは陶酔。
恋愛的な意味を持たないその響きには、私がこの軍で生きていくための理由を作り出す、大切な意味が込められている。
『……っ』
あぁ、身体が震える。
あの後二言三言言葉を交わし、総統室を退出してすぐ、周りも気にせず早足のまま部屋へと駆け込んだ。途中すれ違った人たちに目もくれず扉を閉めて、ぎゅ、と自分の両肩を抱き締める。は、は、と吐息が漏れては体温が上がり、思考が溶ける私の脳を支配したのは。
『……っそ、総統様。………ぐるっぺん、さま』
──これは、興奮だ。
憧れの人。私が守るべき主上。
そんな一言では片付けられない忠誠心と畏怖の念が、
じんわりと私のカラダを支配する。
──書類の調子もいいようじゃないか
『っ………ぁ、あぁ…！』
熱を持っていた頬は、バレていなかっただろうか。
昂揚したこの気持ちは、隠しきれただろうか。
力が抜けてその場に座り込み、灯りのない暗闇の中で、先程の総統様の声がフラッシュバックした。
そして感じる、この上ない高揚感。
『……ほ、褒めて………っ褒めて、貰えた…！！』
軍人として尊敬し、盲従するかのような崇拝をして、
『……っは、はぁ……ぁあ……！！』
言葉にならない。言葉にできない。
これほどの激情を、これほどの感動を、私は表す術を持たないのだ。例えこの両手を切り落とされ、麻酔無しで目を抉り出され、生きた屍として恥辱を受けることになろうとも、彼の人の命令であれば従う以外の選択肢を得られない。
『そっ、そんな……憧れの総統様に……』
褒めて貰えた。
笑いかけて頂いた。
──その事実だけで、もう充分。
『……良かった。良かったね、
ひび割れた鏡の中で、私が醜く笑っている。
ひ弱な笑みを浮かべていた
──夢を、見れている。
『……もっと、もっと頑張らなきゃ』
そうすれば、もっと褒めてもらえる。
また、認めてもらえる。
『…また、
──
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ぽてち(プロフ) - もう1人の私と私の会話で苦しくなりました。壊れてゆくのを現するのがお上手すぎて頭が上がりません！花言葉を知っていた私は見た瞬間奇声を上げながら号泣。人には得意不得意あって尊重するべきと学べる素晴らしい物語でした。有意義な時間をありがとうございました！ (2023年4月11日 8時) (
レス) id: b72c422986 (このIDを非表示/違反報告)
ビニール袋vll - コメント❌小説⭕️ごめんなさい誤字ってしまいました (2022年12月2日 16時) (レス) @page42 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ビニール袋vll - そして作者さん、とても感動して素晴らしい作品を描いてくださり有難うございます。素敵なコメントを書いてくれたあなたに幸あれ (2022年12月2日 16時) (レス) @page42 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ビニール袋vll - ネコさん» 嫌いなら嫌いで自衛するべきです。わざわざここのコメ欄に書く必要はあるのでしょうか。下の方々のようにとても楽しんでいる方達もいます。そのようなアンチコメントは心の中でとどめておいてください。とても不愉快です。 (2022年12月2日 16時) (レス) @page42 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 人に酷いことしたのに幸せになる物語嫌い (2022年8月21日 17時) (レス) @page42 id: 0cd09c89d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2021年3月4日 7時
