次期妻候補争奪戦【浦島坂田船】

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皆でまふさんとそらるさんを見送る為、門の前で立っていると坂田さんに話しかけられる

「さっき、何ワーワーしよったん？？」

『あぁ、さっき』


まふさん達に誘われた、と言おうとした瞬間帰る準備が出来たらしい御二方が車の窓から顔を覗かせた。

「気が変わったらいつでもウチに来てねー！」

「待ってるよ」

なんて手を振りながら言うもんだからうらたさんを除く３人が一斉にこちらを見る。うらたさんに関しては、窓から優雅に手を振る2人に「誰がやるかよ！！！」なんて叫んでいる。

少しして車がエンジン音を響かせながら帰路に着いた。少し安心しながらも、3人からの視線が痛すぎて浦田さんの後ろに隠れることしか出来なかった。


「なぁ？どーゆー事なん？？」

「Aちゃんは偉いからちゃんと説明できますよね？」


志麻さんとセンラさんがググッとこちらに寄ってくる。なるほど、目が笑ってないですよ
あれ、坂田さんは…と思い坂田さんの方をちらっと見るとブッスゥゥゥと頬を膨らませ、分かりやすく拗ねていて…


『御二方に！ここじゃなくても自分たちの家に来ないかって誘われたんです…あ、でも行く気なんてないですからね？』

「まあ行かさへんけど」

「まず行くって言う選択肢を与えた覚えもないですしね」

「Aは俺が一番最初に良さに気づいたんやで？まふとそらるさんにはやらへんよ？」


まるで成人男性とは思えない程の態度に最早可愛さすら感じてきてしまって、絆されすぎてるな…と少し実感した。




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