次期妻候補争奪戦【浦島坂田船】

ドレスアップ ページ28

・



『はい？』

「急で申し訳ないんだけど、よろしくね」

『え、ちょ、社長…！？えーーーー！？』


メイドさんに引きずられるまま一室に連れていかれる。社長…お父様に呼ばれて聞かされた話


「今日、パーティーがあるんだが4人についていってやっても欲しい」


パーティー…？ドレス…？無理です、私ただの女子大生だよ？


『あの、メイドさん…』

「はい、これからドレスを決めて、メイクをして、ヘアアレンジもさせていただきます」


深々と頭を下げるメイドさん。そして流れるように10着ほどドレスを持ってくる。


「どれがお好みでしょうか？」

『わぁ……』


どれも華やかすぎず、かといって地味でもない、全部が全部素敵なドレス

緑、紫、赤、黄が基調のドレス4着に目がいく


「Aーーーーーーーーー！！！！！」

『！？！さ、坂田さん？！』

「お坊ちゃま、女性の更衣室に勝手に入ってはいけませんよ」

「あ、ごめん！でも今日のパーティーAも来るって聞いて、飛んできたんよ！みんな来とる！」


坂田さんの後ろからひょこひょこっと3人が出てくる


『皆さんお揃いで…』

「お前が行くなら俺もちゃんとしねぇとな」

「今回はパスしてAと遊ぼうかと思っとったけど、エスコートさせてもらわななぁ」

「美味しいもんいーっぱいあるでな！一緒に食べよ？」

「僕も今回はAちゃんとなら楽しめそうですわ」


行きたくなかったけど、そんなにキラキラした目で見られると弱い…


「それではA様、ドレスを選びましょう」

そのメイドさんの声を機に4人がいっせいに自分の好きなドレスを指さす。
やっぱり自分の色なんだなぁ、なんて






・

.→←ゲーム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す