色のない世界で、君と 2【めいちゃん】

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めいちゃんと目が合った。

あの日以来、顔を合わせてなくて今自分がどんな顔をしているか分からないけどとりあえず笑っておいた。

きっとぎこちなかったと思う。


話したいことがある、

なるせとバーで別れてすぐに入ったメッセージに心臓が跳ねた。

きっとめいちゃんのことだから誠心誠意謝ってくれるんだろう

でも私は謝罪が聞きたいんじゃなくて、キスした理由が知りたい。


あの時なんでキスしたのか、

本当にただ酔ってただけだったの？


もやもや悩んでいたらライブの日なんてすぐだった。


ステージ上に立つめいちゃんは相変わらずかっこよくて、見惚れる。


なるせのステージを見ていた時、こつんと頭にペンライトが当たった。

よくあることだし、特に気にせず楽しんでいたんだけど…

明らかにわざとだ。


さっきから何回も当たっているしどんどん強くなっている気もする。



「まじマナーなってないよね」


「それな、なんで今緑？ありえない」



ハッとしてすぐにペンライトを下げる。

また、やっちゃった。

めいちゃんに言われてからは
説明書を見て何個目が何色か色順を覚えたはずなのに。


これはピンクじゃなくて緑なんだ。

緑のあとは何色だっけ。


テンパっちゃって全部忘れた。
もうペンライトを振るのは諦めて手を上げた。

それに対してもなにか言ってた気がするけど、楽しまないのは演者の方たちに失礼だから気にせずに楽しんだ。





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