【短編集】氷上の王子と私【羽生結弦】

眠れない夜は ページ16

.




とある日の夜
今日も結弦は遅くまで練習

私は1人でご飯とお風呂を済ませテレビを見ている
政治や経済からスポーツエンタメなど色んなニュースやバラエティを流し見して結局ニュース番組に落ち着いた




＜大人気アイドルが熱愛発覚!?＞


テレビからそんなネタが飛んでくる
人気者ってだけで恋愛すらも規制されるなんて、と私はつくづく思う
でもその人が大好きなファンの人達からしたらショックなのは当たり前かぁ




私が結弦に告白された時もファンの子達は少なからずショックを受けたんだろうな
結弦は自分の立場を理解していたからあのあと『一部の周りの人たちの声に辛い思いをすることがあるかもしれないけど僕が守るから』って言ってくれたっけ




負担にならないようにエゴサーチもしないようにしていた
現役の時は特にメンタルも強くないからネットは見ないようにしてた
そりゃ自分がどんな風に言われてるか気にはなるけどね




そう、ちょっとした興味本位だったの
それがいけなかった




青い鳥のマークをタップして
検索エンジンに自分の名前を入れてしまった

．→←．

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す